ニュース 医薬 作成日:2020年11月26日_記事番号:T00093362
ドラッグストア「スギ薬局」を展開するスギホールディングス(HD)は25日、台湾の薬局チェーン最大手「大樹薬局」の大樹医薬(グレート・ツリー・ファーマシー)との業務提携を発表した。大樹医薬の店舗で来年第1四半期にも、スギHDのプライベートブランド(PB)のヘルスケア商品200品目の販売を開始する。2年後には中国・香港・マカオへの展開を計画しているほか、東南アジア進出も検討中だ。26日付自由時報などが報じた。
鄭・大樹医薬董事長(右4)は、16年前に同僚と日本に行き、観光客を装ってスギ薬局の店舗の商品陳列を視察したことがあるとエピソードを語った(25日=中央社)
大樹医薬の鄭明龍董事長は、スギHDのPB商品1,000品目余りのうち、台湾で約300品目を販売すると説明した。うち200品目は来年第1四半期に販売を開始する。台湾側の輸入審査のため、残り100品目余りは発売が若干遅れると説明した。当初は、高齢者や女性、子ども向けの健康食品、医薬品、日用品などを取り扱う。その後もスギHDを通じ、日本の売れ筋商品の取り扱いを増やす方針だ。
大樹薬局の店舗150店でインショップ方式か、専用の陳列棚を設置し、スギHDのPB商品を販売する。大樹薬局は台湾で160店以上展開。年末には195~198店以上に拡大する見通しだ。
スギHDは日本の関東・中部・関西・北陸エリアに1,300店以上展開。処方箋の受け取りは年間約1,000万枚で日本のドラッグストア業界上位。
経営・運営ノウハウ共有も
大樹医薬はスギHDが海外で提携する初の実店舗のある販売業者で、台湾での独占代理権を獲得した。鄭董事長は、中国・香港・マカオ市場に2年後に進出する計画と語った。
スギHDの杉浦克典副社長は、日本は超高齢社会を迎え、ドラッグストア業界は日本市場だけでは困難で、中国・台湾を含めた東南アジア地域での提携先を探していたと説明した。同社は、大樹医薬への商品供給のほか、陳列や販売方法、オペレーション、人材交流など経営・運営ノウハウの共有も行う。杉浦副社長は、大樹医薬との提携などで、自社の掲げるトータルヘルスケア戦略を中国・台湾を含めたアジア地域で提供していきたいと述べた。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722