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中華汽車の電動バイク、来年Gogoro電池採用へ(トップニュース)/台湾


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2020年11月27日_記事番号:T00093383

中華汽車の電動バイク、来年Gogoro電池採用へ(トップニュース)/台湾

 中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)は26日、電動バイクの自社ブランド「emoving」から早ければ来年第3四半期に、電動バイク最大手の睿能創意(Gogoro台湾)の機電システム、パワード・バイ・ゴゴロ・ネットワーク(PBGN)を採用したバッテリー交換式の電動バイクを発売すると発表した。月間販売目標は500台。中華汽車は、従来のバッテリー充電式の電動バイク販売と並行し、消費者の選択肢を増やすと説明した。27日付経済日報などが報じた。

/date/2020/11/27/00cmc_2.jpgGogoro台湾の陸学森(ホレイス・ルーク)執行長(左)は、中華汽車と共に電動バイク市場を発展させると語った(中華汽車リリースより)

 中華汽車の幹部は、バッテリー充電式・交換式電動バイクのいずれも需要があることから、方針を転換したと説明した。中華汽車はこれまで、急速充電に対応した125ccガソリン車相当の電動バイク「emoving iE125」や、軽量バッテリーの「emoving Shine」などバッテリー充電式の電動バイクを販売している。

 中華汽車は早くも2010年に電動バイクの開発を始め、当初は首位だったが、Gogoro台湾の登場で15年8月に首位の座を奪われ、近年の販売台数は大きな打撃を受けている。電動自転車「emoving bobe」も含めたemovingの今年第1~3四半期の新車登録台数は4,350台だった。今年通年は6,000台、来年は新モデル発売により9,000台が見込まれる。

 電動バイク市場規模は、昨年の16万8,496台をピークに、政府の補助金削減で今年1~10月は7万9,832台まで縮小した。うちGogoro台湾が6万5,148台(前年同期比37.6%減)だった。来年の電動バイク市場規模は10万台の予測だ。

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PBGN採用、5社に拡大

 Gogoro台湾のバッテリー交換ステーションは台湾全土約2,000カ所にあり、中華汽車は多額の初期投資を行うことなく、バッテリー交換式の電動バイクに参入できる。

 これまでにGogoro台湾のPBGNを採用したバイクメーカーは▽台湾山葉機車工業(ヤマハモーター台湾)▽スズキの二輪車を製造販売する台鈴工業▽宏佳騰動力科技(AEONモーター)▽「PGO」ブランドの摩特動力工業(MPI)──。

【表】