ニュース 社会 作成日:2020年11月27日_記事番号:T00093405
かつて台湾最大の繁華街として大勢の人でにぎわい、文化の発信地となっていた台北市大安区の東区商圏は、近年テナント料の高騰で撤退する商店が相次ぎ、空き店舗も増えている。東区商圏で青春時代を過ごし、数年前に同商圏で次々と出店、今は喫茶店などを手掛ける44歳の男性は心を痛めている。
五弄文創の彭緯豪執行長は1975年代生まれ。学生時代、仲の良い友達といつもこの商圏で遊んでいた。
かつて「台北のソーホー」と呼ばれた東区の商店はライフスタイルを提唱し、人々は東区商圏を歩き回ってその文化を吸収したものだと、彭執行長は振り返った。特に忠孝東路四段のビル2階にあったタワーレコードのショップには、一般のレコード店にはない輸入版のCDや音楽雑誌が数多く販売されており、若者が音楽を吸収するための「聖地」だったという。彭氏の友人の中には約2万冊の音楽雑誌を収集した強者もいた。
数年前より時代の変化やテナント料の高騰に伴い、にぎやかだった東区商圏から一店、一店とショップが姿を消し、歯が抜けたように空き店舗が目立つようになっていった。
青春時代を過ごした街が寂れゆく光景を目にし、彭氏は何とか東区商圏をよみがえらせようと決意。友人が集めていた音楽雑誌のことを思い出し、これを使って図書館を開設し、東区商圏復活のきっかけにしようと考えた。
計画を聞いた同級生は、実業家の母親に東区商圏に所有する地下倉庫を貸し出す気はないかと尋ねた。母親は東区商圏をよみがえらせたいという彭氏の志に賛同。倉庫を貸し出すだけでなく、家賃を1年目は免除、2年目は月1万台湾元(約3万6,500円)、3年目は2万元という破格の条件を提示した。
同級生の母親は、倉庫を図書館に改装するための費用約800万元も負担。「この店は東区商圏の活性化にとって大きな力になる、がんばって」と励ました。強力な支援が受けられたおかげで無事に雑誌図書館「boven」をオープンできたばかりか、節約できた資金で音楽バーや喫茶店など次々と新しい店を開業。ピーク時には6店を展開した。
そんな彭氏も今年に入り、新型コロナウイルス感染症の影響でうち2店を閉店した。東区商圏が輝きを取り戻す日は来るのだろうか。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722