ニュース 電子 作成日:2020年11月30日_記事番号:T00093411
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)のエッチング・拡散部門に勤務した経歴がある複数の元幹部が中国山東省の同業、泉芯集成電路製造(済南、QXIC)に転職していた事実が明らかになった。29日付蘋果日報が伝えた。
泉芯と取引関係がある半導体設備業者が泉芯で勤務する元TSMC社員の存在を確認したものだ。うち数人はTSMCの技術に関する機密を把握しており、特にエッチング分野の元幹部は特殊技術を保有しているという。また、TSMCの南部科学園区(南科)工場拡散部門に在籍していた幹部も含まれるという。TSMCから中韓のライバル各社への移籍はこれまでも相次ぎ、技術流出に対する懸念が高まっていた。
半導体設備業者は事実関係をTSMCに通告。TSMCは数人に内容証明郵便を送ったという。競業条例違反で警告を行ったとみられる。これら数人は中国から台湾に戻り、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)方式で泉芯の業務に就いているとされる。
TSMCは具体的な事実関係にはコメントせず、「離職後の競業禁止契約に違反するいかなる行為に対しても、容赦しない厳しい態度を取っている」とし、競業行為が事実と判明した場合には、「直ちに契約違反の責任を追及する」とコメントした。
泉芯は2019年1月に設立され、12ナノメートル、7ナノメートルの製造プロセスを採用し、中国でも最先端の半導体メーカーの一角に数えられる。大株主の逸芯集成技術(珠海)にはTSMC元幹部の夏勁秋氏がおり、泉芯への転職者は夏氏による引き抜きが疑われている。
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