ニュース 社会 作成日:2020年11月30日_記事番号:T00093426
台北都市交通システム(MRT)の多くの駅では、個室トイレを15分間連続で使用した場合、駅員に注意喚起の通知が届き、連続使用が30分を超えると警報が鳴り響くシステムが導入されている。行列の緩和や、体調不良者の救急措置が目的だが、お腹が弱い市民からは「15分は短すぎる」との声も上がっている。
台北MRTでは、ラッシュ時や沿線でのイベント実施で乗客が増える際、女子トイレ前に長蛇の列ができないよう、2011年から「時間制限システム」を導入した。現在では全131駅のうち54駅の全て、または一部個室トイレに採用されている。
このシステムは、トイレ入口に設置されたランプでどの個室が使用されているかを知ることができる。同時に、使用時間を計測して15分を経過した時点で、駅長に通知が送信される。使用時間が30分を超えると警報が鳴り響き、駅員が駆け付け、利用者に問題がないか、助けが必要ないか確認する。
バス・トイレ設備関連の業界団体、台湾衛浴文化協会の黄世孟理事長は、公衆トイレの「時間制限」導入は社会的トレンドとなっており、▽治安維持▽救急支援──が目的で、15~30分という時間設定はビッグデータ分析により割り出されたものと指摘した。高齢化社会を迎える台湾ではプライバシーを確保した上で、適度なスマート化を進めるべきとの考えを示した。
台北MRTの時間制限措置について市民からは、トイレの外に長い列ができているにもかかわらず、中でスマートフォンを長時間使う者もいるため、こうした対策は良いことと歓迎する声が出ている。一方で、お腹の調子が悪い時は使用時間が長くなるのは普通で、15分超えると気にされるのは困ると否定的な意見もある。
台湾高速鉄路(高鉄)のバリアフリートイレでは、使用者が4分間、同じ体勢で動かなかった場合、警報が作動して駅員が駆け付けるシステムとなっている。高鉄は、事故発生時には4~6分が救急措置にとって「黄金時間」となるためと説明しているが、一部の身障者は、時間が短すぎて、警報が作動しないよう故意に手や頭を動かさなければならないと不満をこぼしている。
安全が最優先とはいえ、トイレでゆっくり用を足せるのは自宅だけになりそうだ。
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