ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

紡織2社が「台湾回帰」、桃園県に工場設置へ


ニュース その他製造 作成日:2008年8月6日_記事番号:T00009346

紡織2社が「台湾回帰」、桃園県に工場設置へ


 繁葵実業(ケアメド・サプライ)、菁華工業(キングホエール)が台湾に初の工場設立を計画するなど、紡織業界で台湾への投資計画が進んでいる。6日付経済日報が報じた。

 繁葵実業は、世界の医療ベッドメーカー上位7社のうち5社から生産を受託する、医療ベッド受託で世界最大手のメーカーだ。これまで同社は、台湾には研究開発(R&D)部門を設置するのみだったが、中国での労働コスト上昇の経営環境悪化を受け、台湾での工場設置を決めた。桃園県龍潭郷に用地を購入して既に着工しており、早ければ今月中にも完成するという。新工場への総投資額は5億台湾元(約17億6,000万円)で、医療ベッド用布材を生産する。

 菁華工業も桃園県での用地購入を検討しており、8億元を投じて特殊機能を備えた布材の生産ラインを設置する計画だ。同社の資本金は2億5,000万元、2002年ソルトレークシティー冬季五輪では協賛企業となった。

 経済部工業局では、紡織業発展推動弁公室を設置して「産業用紡織品生産額倍増計画」を進めており、15年までに800億元の新たな投資を促し、産業用紡織品の生産額で1,800億元の目標を達成したいとしている。