ニュース 社会 作成日:2020年12月2日_記事番号:T00093477
台湾の最高司法機関、司法院の建物「司法大廈」(台北市中正区)の内部が先月28日、日本統治時代の1934年に建設されて以来、86年で初めて一般公開された。普段は門を固く閉ざした「法の館」の中を一目見ようと2,000人以上の市民が詰め掛け、長蛇の列ができた。
許院長は、自由と民主、憲政の秩序が憲法の核心だと語り掛けた(司法院リリースより)
司法大廈は日本統治時代、現在の行政院や台北中山堂を手掛けたことで知られる建築家、井手薫の設計により、台湾総督府高等法院、台北地方法院、検察局が入る建物として建設された。戦後、国民政府が台湾へ移って以降はここに司法院、最高法院(92年に移転)が設置され、98年には国定古蹟に指定された。
この建物は落成して以来86年間、一度も一般公開されたことがなかったが、地域内の建築物を一斉に無料公開する国際イベント「オープンハウス」が今年、台北市で開催されることとなり、対象施設に選定された。
司法大廈の一般公開は28日午後2時に始まり、許宗力司法院長自らが玄関の大門を開いて参観者を招き入れた。参観者は呉嘉真氏ら司法建築の専門家の解説を受けつつ、院長室や貴賓室、憲法解釈など重要な話し合いが行われる大法官会議室(憲法裁判所に相当)といった、普段は近づくことのできない部屋を巡り、記念撮影を行った。
一般公開は午後6時までながら、入館者数を1度に400人に制限したこともあり、建物の前には一時300メートルにも及ぶ行列ができたため、午後4時の時点で行列を打ち切るほどの人気だった。
同日夜、司法大廈内の大講堂では司法関係のドキュメンタリー作品の上映会が実施され、400人が視聴した。これを合わせて、同日の公開イベントに参加した市民は計2,294人に上った。26歳の女性は、司法に対する距離感が縮まったと語った。
許院長は今回のイベントについて、建物の扉を開くというだけでなく、2023年1月から段階的に導入される「国民法官」(日本の裁判員に相当)制度を前に、司法に親しみ、理解、信頼を得るきっかけにしたいと語った。
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