ニュース 電子 作成日:2020年12月4日_記事番号:T00093500
ディスプレイ産業の業界団体、台湾顕示器産業聯合総会(TDUA)理事長を務める液晶パネル大手、友達光電(AUO)の柯富仁総経理は3日、医療用パネルはAUOと群創光電(イノラックス)の合計で世界市場シェア過半を占めると指摘した。電子大手など20社以上がスマート医療国家隊として、医療機関の情報通信技術(ICT)導入を支援し、トータルソリューションの海外輸出を目指す考えを示した。4日付自由時報などが報じた。
体温測定やマスク着用、海外への渡航歴や連絡先の確認など新型コロナウイルス対策が複雑化する中、台北医学大学附設医院(北医)は12月から、来院者の非接触セルフチェックインシステムを導入した(3日=中央社)
医療とICT分野の展示会「台湾医療科技展(ヘルスケア+エキスポ台湾)」が3日、台北南港展覧館1館で開幕した。医療機関やバイオ医薬メーカー、電子メーカーなど550施設/社、スタートアップ150団体がブース1,580小間を出展した。
TDUAは、▽AUO▽明基友達集団の達運精密工業(ダーウィン・プレシジョンズ)▽イノラックス傘下の睿生光電(イノケア・オプトエレクトロニクス)▽鴻海精密工業傘下のタッチパネル大手、業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション・ホールディング、GIS)──など大手メーカー9社と共同で出展。ディスプレイ技術、材料、センサーなどの核心的な競争力を合わせた、トータルソリューション提供を目指し、スマート医療国家隊の発足を宣言した。
TDUAスマート医療(SIG)招集人を務める電子ペーパー(EPD)最大手の元太科技工業(イーインクホールディングス、EIH)の陳俊賢・業務中心協理は、スマート医療国家隊として9社のほか、EIH、明基材料(BenQマテリアルズ)など20社以上や、工業技術研究院(工研院、ITRI)の参加があり、引き続き募集中だと述べた。
台湾製X線装置でコロナ負担軽減
AUOは、同社の4K2Kパネルを搭載し、傘下の凌華科技(ADリンク・テクノロジー)が製造した一体型手術機器を展示した。既にドイツの病院に採用されている。
イノラックス傘下のイノケアは、基幹部品から組み立てまで台湾製のフラットパネルディテクター(FPD)搭載エックス線(レントゲン)装置を展示した。デジタルエックス線装置の基幹TFT部品生産の世界市場シェアは5割以上だ。新型コロナウイルス感染症の世界的流行で、胸部レントゲン検査の実施が増える中、人工知能(AI)技術で疑わしい所見を見つけ、医療従事者のエックス線撮影の判読の負担を軽減する。
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