ニュース 社会 作成日:2020年12月4日_記事番号:T00093524
新型コロナウイルス感染症の世界的流行が続く中、長栄航空(エバー航空)の女性客室乗務員(CA)3人が海外から台湾に戻った後に義務付けられる外出制限措置「居家検疫」の期間中、規定を無視して外出した上、虚偽の報告を行っていた。エバー航空はうち1人を解雇し、残り2人も解雇する方針だ。
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)と交通部民用航空局(民航局)は、海外で1泊以上して台湾へ戻った地場航空会社のCAなどについては、居家検疫で外出が禁じられる期間を5日間へと、一般市民に対する14日間から短縮することを認めている。
しかし11月に台湾に戻ったエバー航空のあるCAは5日間の隔離にも耐えられず、居家検疫期間中にもかかわらず、こっそりと外出。親族の家を訪れていたばかりか、友人と食事やスポーツを楽しんだりしていた。
また会社からの電話での調査では、在宅していたとうそをつき、別の日に撮影した写真を提出し、虚偽の報告をしていた。ただ、外出中にさまざまな場所でソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて「チェックイン」したり、写真を撮影して投稿していたため、規定違反が発覚。違反状況が深刻だとして解雇処分を受けた。
別のCAは、居家検疫期間中に家族や友人とキャンプに出掛け、こちらも別の日に撮影した写真を提出して虚偽の報告をしていた。もう1人は会社が用意した防疫ホテルを勝手に抜け出していた。会社が提供した弁当が手を付けられないまま、部屋の前に山積みになっていたことから「脱走」が発覚。エバー航空はこの2人も解雇する方針だ。
エバー航空は厳しい処分について、規定を順守するよう何度も注意を喚起しているにもかかわらず、違反を犯して企業の名誉とイメージを傷つけ、国家全体の防疫態勢全体を危険にさらす可能性があると説明した。
CAが防疫規定に違反した場合、所属する航空会社が自主的に処分するほか、その後、一般人と同様に14日間の隔離措置を受けることとなる。再度違反すれば、「伝染病防治法」により最高100万台湾元(約370万円)の罰金が科される。
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