ニュース
電子
作成日:2008年8月6日_記事番号:T00009355
レノボが10月に低価格ノート発売、広達が受託生産
聯想集団(レノボ)は5日、低価格ノートパソコン(ノートPC)、「Ideapad S9」および「Ideapad S10」を1万2,900~1万7,900台湾元(約4万5,400~6万3,000円)で10月から発売すると世界で一斉に発表した。広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が受託生産を請け負う。第4四半期には東芝の低価格ノートPCも登場するとみられ、受託生産は業界で予想されていた英業達(インベンテック)ではなく、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)が受注するとの観測だ。6日付蘋果日報が報じた。
レノボが発表した低価格ノートPCは、「S9」が8.9インチ型、「S10」が10.2インチ型ディスプレイを採用しており、OS(基本ソフト)はリナックスとウインドウズXPの2種類を用意している。プロセッサはインテルの「Atom」を搭載し、バックライトには発光ダイオード(LED)を採用する。最も薄い部分は2.54センチメートル、重量は900グラム(バッテリーを除く)だ。価格は低価格ノートでは現在最も安い宏碁(エイサー)の「Aspire One」を下回る。
レノボが「S9」および「S10」の組み立てを委託する広達は今年、レノボ、OLPC、エイサーの3社から低価格ノートPCを受注しており、同機種の受託市場では最大の恩恵を受けている。また、レノボは同製品のパネル調達を友達光電(AUO)、バッテリーは新普科技(シンプロ・テクノロジー)から行うとの観測も出ている。