ニュース 社会 作成日:2020年12月9日_記事番号:T00093600
チョコレートの国際品評会で世界一に輝いた福湾巧克力(屏東県)で、5年前に当時の董事長がセクハラ事件を起こして起訴された上、執行長を務める息子も被害者の名誉を毀損(きそん)したとして有罪判決を受けていたことが発覚し、不買運動が広がっている。提携商品も相次いで販売を停止する事態となっている。
桂冠実業は7日、「桂冠チョコレート湯円」(チョコレートあん入り白玉団子)の販売を停止した(8日=中央社)
台湾で初めてチョコレート鑑定士の国際資格「IICCT」を取得した許華仁氏が立ち上げた福湾巧克力は、2019年に「チョコレート界のオスカー」とも称される国際品評会「インターナショナル・チョコレートアワード(ICA)」の世界大会で、最高の賞とされるダークチョコレート部門の金賞に輝き、世界一の称号を獲得した。
その後、世界一の名声にあやかろうと、有名企業から提携の申し入れが相次ぎ、提携商品が次々と発売された。飛ぶ鳥を落とす勢いの福湾巧克力だったが、なぜか今年11月になって突然、インターネット上の討論サイトに同社が無名だった5年前に起きたセクハラ事件が取り上げられた。
そのセクハラ事件とは、許華仁氏の父親で、当時董事長を務めていた許峰嘉氏が実習生として働いていた女子大学生に強く抱きついたというもの。その後、起訴された董事長は行為があったことを認め、16年6月にセクハラ防止法違反で懲役6月の実刑判決が確定したが、罰金18万台湾元(約66万円)を支払うことで収監を免れた。
また息子の許華仁氏も父親の裁判が行われていた最中、自身のフェイスブック(FB)ページに「乱れた私生活を送る小遣いに困った品性のない学生に陥れられた」と書き込み、これを知った実習生に名誉毀損で訴えられた。その結果、懲役40日の実刑判決を受けたが、罰金4万元で収監を免れた。
再び事件が明るみになったことを受けて福湾巧克力は11月27日に自社のFBページで謝罪声明を発表し、反省の意を示した。しかしその後も不買運動が収まらなかったばかりか、提携商品を販売する企業にも批判の目が向けられるようになったため、きのう8日に再度、声明を発表した。
ところがこれに対しても、「提携企業への謝罪のみで被害者への謝罪がない」といった批判的なコメントが相次ぎ、一向に「炎上」は収まる気配が見えていない。
そんな中、食品大手の桂冠実業(ローレル・エンタープライゼズ)やミスタードーナツなど7ブランドが相次いで提携商品の販売停止を決めた。
福湾巧克力の関係者は今、自社のチョコレートにいつもにも増して苦味を感じていることだろう。
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