ニュース 商業・サービス 作成日:2020年12月11日_記事番号:T00093626
コンビニエンスストア最大手、セブン-イレブンはあす12日、無人型店舗「X-STORE」の台中1号店をオープンする。台北市の2店、高雄市の1店に続く4店目だ。無線ICタグ(RFID)を初めて導入し、10秒で支払いが完了する。新型コロナウイルス感染症の世界的流行で、小売店の非接触型サービスが注目される中、セブン-イレブンは次世代型店舗としてX-STOREを毎年1店舗出店する方針に変更はないようだ。11日付工商時報などが報じた。
X-STORE4は、セブン-イレブンのマスコットキャラクターのOPEN小将(オープンちゃん)と、サンリオのキャラクターのコラボ店舗だ(セブン-イレブンリリースより)
台中1号店となる「X-STORE4」(台中市北区中清路一段)は営業面積81.2坪で、複合サービスエリア(61.2坪)とセルフ体験エリア(20坪)から成る。
セルフ体験エリアには、ポイントサービス「オープンポイント」会員情報をひも付けた電子マネーカード「icash2.0」か提携クレジットカード、スマートフォンアプリの会員バーコードをスキャンするか、携帯電話番号を入力して入店する。オープンポイント会員でない場合、電話番号の登録で、すぐに会員になることができる。
店内の商品1万件以上には無線ICタグが貼り付けられている。消費者がセルフレジに商品を置くと、わずか1秒で価格を表示し、10秒で支払いが完了する。RFIDは、永豊餘投資控股(YFY)傘下のRFIDのODM(相手先ブランドによる設計・生産)世界最大手、永道無線射頻標籤(アリゾンRFIDテクノロジー)製だ。
店内ではコンビニの通常商品に加え、▽冷凍、生鮮食品▽ベーカリー▽生ビール▽生活雑貨▽3C(コンピューター、通信、家電)製品──なども取り扱う。
X-STOREは、2018年に台北市信義区の統一超商(プレジデント・チェーンストア)本部ビル1階に、続いて台北都市交通システム(MRT)市政府駅近くに出店。19年12月に高雄市前鎮区の繁華街、三多商圏で3店目を出店していた。
セブン-イレブンを展開する統一超商の羅智先(アレックス・ルオ)董事長は昨年3月当時、無人型店舗は消費者の習慣付けや、ハイテク設備やシステムのテストが目的で、利益が出なくとも年1店舗のペースで出店すると説明していた。
6千店突破
統一超商が10日発表した11月連結売上高は216億8,700万台湾元(約800億円)で、前月とほぼ横ばい、前年同月比4.4%増だった。台湾でのセブン-イレブン事業は前年同月比で2桁成長だった。11月末時点の店舗数は6,000店を突破した。オープンポイント会員は1,200万人。
親会社の食品最大手、統一企業(ユニプレジデント・エンタープライゼズ)の11月連結売上高は358億5,800万元で、前月比1.7%減、前年同月比4.5%増だった。
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