ニュース 社会 作成日:2020年12月11日_記事番号:T00093647
託児施設で乳幼児が虐待される事件が発生し、保護者や監督機関が監視カメラ映像の確認を求めても、施設側から「機器が壊れていた」「データを誤って削除した」などの回答が返ってくることが少なくない。そこで台南市政府は、市内の公立託児施設で監視カメラのクラウド化を実現した。映像は直ちに台南市政府社会局に転送され、証拠隠滅を防ぐことができる。
託児施設の監視カメラのクラウド化は、高雄市政府も検討している(台南市政府リリースより)
台湾では乳幼児の託児施設に監視カメラの設置を義務付ける規定が制定され、7月1日までの設置完了が求められた。台南市でも私立(89カ所)と公立(6カ所)の託児施設全てに監視カメラが設置された。
さらに台南市政府は10日、全土に先駆け、公立託児施設に設置されたカメラの映像を台南市政府社会局に転送し、常に施設内の様子を確認できるようにしたと発表した。監視カメラの映像は30日間保存する。
台南市政府は、監視カメラの映像を通じて、不適切な行為が発見された場合、ただちに現場で調査を行い、事実を明らかにする。問題があれば処罰し、当該職員の氏名を公表するというプロセスも確立した。
託児施設への監視カメラの導入は、子供の安全を守るだけでなく、子供がけがをした際などに保育士の虐待ではないと証明することも可能だ。
保護者も監視カメラの映像が見られるようにすべきかについて託児施設関係者は、保護者に四六時中監視されるとなれば、保育士のプライバシーが侵害され、もともと人手不足の保育士のなり手がいなくなると懸念している。
ただ、台南市政府のように公的機関が映像を管理するのであれば、保育士のプライバシーを侵害せず、適切な方法で子供を世話していることが証明でき、保護者の安心につながる。
台南市政府では今後、私立の託児施設でも監視カメラのクラウド化を進める方針だ。
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