ニュース 電子 作成日:2020年12月14日_記事番号:T00093648
14日付経済日報によると、アップルが第5世代移動通信(5G)対応スマートフォンの主要デバイス、高周波(RF)デバイスの自社開発を進めており、ガリウムヒ素(GaAs)ファウンドリー世界最大手、穏懋半導体(ウィン・セミコンダクターズ)が全数を受託生産するとの観測が出ている。穏懋半導体は今年10月、南部科学園区(南科)高雄園区(高雄市路竹区)に850億台湾元(約3,100億円)を投じて新工場を設置すると発表していた。アップルが新工場の大口顧客となるようだ。
穏懋半導体は、2021年より3年に分けて南科高雄園区に新工場を設置する。同社の月産能力は14万~15万枚へと、現在の4万1,000万枚から3倍以上に拡大する予定だ。
業界関係者は、アップルのプロセッサー、Aシリーズはテープアウト(設計完了)後、搭載スマホiPhone発表まで2年かかったと説明。アップルのRFデバイスの自社開発の観測について、穏懋半導体の南科新工場のスケジュールと合致すると指摘した。
市場の観測について穏懋半導体はコメントしていない。
PAシェア7割
アップルは現在、ブロードコムやコーボ(Qorvo、コルボ)など大手からRFデバイスを調達している。観測が事実とすれば、アップルにとってスマートフォン用プロセッサー、ノートパソコン用のMシリーズ(いわゆるアップルシリコン)などに続く重要部品の自社開発だ。
穏懋半導体はGaAsファウンドリー界の台湾積体電路製造(TSMC)といわれている。パワーアンプ(PA)世界市場シェアは7割。
パワーアンプは5G対応スマホ1台当たりの搭載数が16個以上と、4Gスマホの5~7個から倍増。5G普及に伴い、PA需要は増える一方とみられている。
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