ニュース 社会 作成日:2020年12月14日_記事番号:T00093668
消費刺激策として政府が発行する個人負担額1,000台湾元(約3,700円)で3倍の消費が可能な振興券「三倍券」の使用済み券が市中に出回り、台中市の商店で再使用される事件が発生した。逮捕された男は「拾った」と主張しているが、組織的な犯罪の可能性もあるとして警察が捜査を進めている。
三倍券が使用できるのは一度だけで、商店が受け取った後、銀行で換金すると同時に、使用済みであることを示す銀行のスタンプが押され、回収される。再び市場に出回ることはなく、使用済み券を再利用して消費した場合は、詐欺罪で検挙されることになる。
今月11日午前、台中市石岡区の檳榔(ビンロウ)スタンドで、2人組の男が三倍券を使用して400元分のたばこを購入した。2人は、この券が使用済みであったことを知っていたようで、折り曲げて、銀行のスタンプ部分が見えないようにして、店主に手渡していた。
男2人が去った後、店主が三倍券を広げて確認したところ、既に一度換金されたことを示す「新光銀行台中市西屯分行」のスタンプが押されていることに気づき、警察に通報した。
その後の捜査により、石岡区から同市豊原区の道路沿いにあるスタンド4軒で6枚の使用済み券が使われたことが明らかとなった。被害額はいずれも数百元程度だった。
警察は犯人が乗っていた車両を基に13日、35歳と27歳の男を容疑者として逮捕した。2人は今月初めに台中市西屯区の永安橋の下で使用済み三倍券を拾い、主に檳榔スタンドで全て使い切ったと供述した。
銀行によると、使用済みの三倍券は商店に現金を仕払い、スタンプを押した後、封印されて台湾銀行に送付され、審査を受けて保管される。今回再使用された券は、銀行から流出した可能性が高く、新光銀行は担当部門に調査を指示した。真相究明を進める。
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