ニュース 電子 作成日:2020年12月15日_記事番号:T00093675
電子機器受託生産大手、緯創資通(ウィストロン)のインド・カルナータカ州コーラール県のナルサプル工場で12日、賃金未払いを原因として起きた暴動で、会社側は復旧作業と損害状況の確認を急いでいるが、被害額は1億~2億台湾元(約3億7,000万~7億4,000万円)に達する見通しだ。ロイター通信によると、暴動による逮捕者は149人となった。15日付経済日報が伝えた。
今回の暴動はアップル向けのiPhoneの組み立て工場で契約労働者が賃金が期日に支払われなかったことを不満に暴動を起こしたもので、生産設備が破壊されたため、2週間は稼働を再開できない見通しだ。アップルは同工場が賃金支給などの面でサプライヤーのガイドラインを守っていたかどうか調査を進めている。
ウィストロンは「現地の全ての労働関連法令に従うことを約束し、原状回復と稼働再開を急ぎ、従業員の労働権益を保障する」と強調した。同社は人材紹介会社との契約通りの賃金を支払い済みで、地元政府関係者は「労使の誤解」が暴動の原因だとの見方を示した。賃金は人材紹介会社が預かる状態となっており、地元当局は3日以内に賃金が従業員に支給されるよう同社に求めた。
同工場では「iPhoneSE(第2世代)」を月20万台組み立てており、年内には生産台数を月40万台に増やす計画だった。
インド生産に懸念
ウィストロンは中国・江蘇省昆山市のiPhone組み立て拠点を中国同業の立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)に年内に売却する予定だ。インドでの生産拡大にかじを切っていた。業界は同社が今回の暴動をいかに収拾するのか、推移を見守っている。
インドでは鴻海精密工業がiPhoneXR、iPhone11の受託生産を行っているほか、和碩聯合科技(ペガトロン)もインドへの工場を決めているが、今回の暴動をきっかけに現地労働環境に対する懸念が高まる可能性もある。
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