ニュース 電子 作成日:2020年12月17日_記事番号:T00093727
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)は16日、ミリ波(mmWave)帯対応の企業向け第5世代移動通信(ローカル5G)を世界で初めて導入したスマートファクトリー(スマート工場)を、高雄市の楠梓加工出口区(輸出加工区)第2園区で稼働した。呉田玉・営運長は、続いて第3園区を940億台湾元(約3,500億円)を投じて開発し、封止・検査業界で世界最先端のローカル5Gスマート工場集積地にすると表明した。17日付自由時報などが報じた。
呉営運長(右3)。ASEHが11年前にエンジニア4人で取り組み始めたスマート工場が、花開き始めた(ASEH提供)
第2園区のローカル5Gスマート工場K23工場は、通信キャリア最大手の中華電信、米クアルコムとの提携で実現した。AR(拡張現実)グラスによる設備の遠隔修理や、人工知能(AI)技術の無人搬送車(AGV)を導入した。第2園区の工場でノウハウを蓄積し、計画中の第3園区にローカル5Gスマート工場を建設する。
ASEHのスマート工場は今年末時点で18基で、高雄工場の20%を占める。呉営運長は、ローカル5Gの効率や優位性を確認した上で、既存の4Gなどのスマート工場でローカル5Gを導入する可能性があると説明した。スマート工場は来年25基に増やし、短期的には高雄工場の50%まで増やす。
エンジニア不足に対応
第3園区では、従業員8,600人以上を雇用する予定だ。呉営運長は、スマート工場導入を拡大しても、雇用を縮小するわけではなく、特にエンジニアを増やすと語った。同社は現在、エンジニア2,000人を募集している。今後、受注があるのに経験あるエンジニアが足りない事態にならないよう、スマート工場を設置すると説明した。
同社の台湾の従業員は現在6万人で、うち高雄工場が2万5,000人。今後、台湾の従業員を8万人まで増やす計画で、台湾で従業員数が最も多い企業を目指す。
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