ニュース 医薬 作成日:2020年12月21日_記事番号:T00093780
20日正午過ぎ、原薬メーカー、旭富製薬科技(SCIファームテック)の桃園工場(蘆竹区)で化学溶剤の処理作業中に爆発があり、火災が発生した。フィリピン籍の従業員(30)が死亡したほか、台湾人従業員1人が負傷した。火災は同日午後5時半ごろに鎮圧状態になった。21日正午過ぎにも爆発が発生したが、火の勢いは収まっており、同日中に鎮火するとみられている。21日付自由時報などが報じた。
周辺住民によると、大きな爆発音の後、火の手が上がり、黒い濃煙が立ち上った(20日=中央社)
旭富製薬の楊文禎広報担当は、ほぼ全ての生産ラインが燃えてしまい、復旧は早くても半年後になると説明した。損失額は8億台湾元(約29億2,500万円)に上る見通し。来年第1四半期の受注は6億元以上。
旭富製薬は抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン(HCQ)」の原薬生産世界2位。同社は、台湾域内の在庫は十分にあるため、供給不足になることはないと説明した。
このほか、工場内に燃えやすい化学物質が保管されていた上、北東の季節風が強かったことから、火は近隣の▽桃園紙廠▽鴻利国際針織▽国晟工業▽東陽精機工業──の工場に燃え広がった。桃園紙廠と鴻利国際針織は工場が全焼、国晟工業は工場の一部、東陽精機工業はオフィスが焼けた。
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