ニュース 機械 作成日:2020年12月21日_記事番号:T00093781
台湾元高と鉄鋼など原材料価格の上昇を受け、工作機械大手の恩徳科技(アンダーソン・インダストリアル)は12月の木工機械のオファー価格を5%引き上げた。上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)なども値上げに追随するもようだ。19日付工商時報が報じた。
アンダーソンの黄逸嫺総経理は、中台の木工機械の受注増加やドイツでの受注回復により、手持ち受注は12億台湾元(約44億円)あり、来年第1四半期まで見通しが立っていると説明した。
ハイウィンは、来年第1四半期のボールねじとリニアガイドなど伝動部品のオファー価格の引き上げを検討している。
亜崴機電(AWEAメカトロニック)の許宏賓広報担当によると、11~12月は受注が旺盛で、中国・江蘇省蘇州市の呉江工場は来年フル稼働の見通しだ。米国や欧州などでも受注が回復し、3~5カ月先まで見通しが立っている。
程泰機械(グッドウェイ・マシン)は、中国とトルコでの受注が回復、オーストラリアでも大口受注を獲得し、手元の受注は10億元まで増加した。近く新規受注分のオファー価格を3%以上引き上げる予定だ。
東台精機(東台マシン&ツール)も中国での自動車産業向けの受注が回復しており、同社幹部はオファー価格を引き上げると表明した。
台湾元相場は21日正午、1米ドル=28.138元で引けた。前日比0.351元上昇した。
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