ニュース 社会 作成日:2020年12月21日_記事番号:T00093792
台湾鉄路(台鉄)台東駅で20日、南迴線(南回り線)枋寮(屏東県)~知本間(台東県)間における電車運行の開通式が実施された。23日から正式に運行が開始される予定で、これにより台湾を一周する路線の全てで電化が実現。高雄~台東間が27分、高雄~花蓮間が39分短縮されるほか、乗り換え無しで台湾一周することも可能になる。
林交通部長(右)は、23日から来年1月3日までは特別運賃で乗車できるとアピールした(17日=中央社)
台東駅の駅前広場で実施された開通式に出席した蔡英文総統はあいさつの中で、電化工事に携わった関係者に感謝とねぎらいの言葉を述べた。電化により全ての列車が直接、屏東~台東間に乗り入れることが可能になり、地元住民の交通の便が向上する他、観光産業にも大きな貢献をもたらすと語った。
さらに蔡総統は、電化の完了を受けて今後は台鉄の全線複線化を実現すると宣言。現在、花東線(花蓮~台東)、西部路線の台中市周辺、南迴線の一部に単線区間が残っているが、花東線は2027年の完工を目指す複線化計画が既に行政院に提出されているほか、西部路線、南迴線についても22年に計画が始動する見通しとなっている。
さらに交通部は、台湾高速鉄路(高鉄)の南港駅(台北市)から宜蘭県へ、左営駅(高雄市)から屏東県への延伸、および台鉄東部路線における平均時速160キロメートルへの引き上げを目指す計画を推進している。
これが実現すれば▽台北~左営、90分(高鉄)▽左営~台東、90分(高鉄+台鉄)▽台東~花蓮、70分(台鉄)▽花蓮~台北、90分(台鉄+高鉄)──の所要時間が計340分と、現在最短で9時間を要する「台湾一周鉄道の旅」が6時間に短縮されることになる。
林佳龍交通部長は、高鉄の延伸計画と台鉄東部路線の快速化は2030年にも実現するとの見通しを示している。
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