ニュース 電子 作成日:2020年12月22日_記事番号:T00093794
半導体材料の米インテグリスは21日、南部科学園区(南科)高雄園区(高雄市路竹区)に自動化工場を建設すると発表した。来年着工、2021年末に完工、稼働し、23年に量産開始予定。今後3~5年で2億米ドルを投じる。ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)や聯華電子(UMC)、マイクロン・テクノロジーなどに分子状汚染物質(AMC)ろ過ソリューションや先進材料などを供給する。22日付経済日報などが報じた。
陳其邁高雄市長(右)は、インテグリスをはじめ、半導体関連サプライヤーの投資が相次いでおり、南部が世界最大の半導体クラスターとなる日も近いと述べた(高雄市リリースより)
アジア最大の拠点へ
バートランド・ロイ最高経営責任者(CEO)はオンラインインタビューで、台湾の半導体産業は世界をリードする地位にあり、工場拡張は顧客の需要を重視している表れで、今後4~5年以内に台湾工場は同社にとってアジア最大の生産拠点になると予測した。
新工場は研究開発(R&D)や▽AMCフィルター▽ガス供給システム▽先進化学品──生産を行う。ロイCEOは、5ナノ、3ナノメートル製造プロセス向けに半導体材料を生産し、TSMCに優先的に供給すると語った。敷地面積は2万7,000平方メートル。200人を新規雇用する予定だ。台湾の従業員は現在300人。
インテグリスは過去5年、生産能力を毎年10%ずつ拡大してきたが依然供給不足で、特にフィルターが逼迫(ひっぱく)しているため、台湾での増産を決定した。
竹科の研究センターも拡張
インテグリスは、新竹科学園区(竹科)の台湾技術研究開発(R&D)センター(TTC)の規模を2倍に拡張する計画もある。
インテグリスは現在、米国での生産が60%で、日本や韓国、マレーシアにも工場がある。顧客は他に▽インテル▽サムスン電子▽SKハイニックス▽キオクシア(旧東芝メモリ)──など。
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