ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台北国際電脳展が開幕


ニュース 電子 作成日:2007年6月5日_記事番号:T00000938

台北国際電脳展が開幕

 アジア最大のコンピュータ関連製品展示商談会、「台北国際電脳展覧会(コンピュテックス台北」が5日開幕した。期間中、海外のバイヤー3万人以上を含む、13万人以上の来場が見込まれている。

 主催の中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)および台北市電脳商業同業公会(TCA)によると、今年も台北市信義区の世界貿易センターを会場に台湾内外の主要IT企業を中心に1,334社が参加、2,926のブースを並べる。日本企業も、日立、ルネサステクノロジ、東芝、三洋電機など18社が出展する。

 世界のコンピュータ関連製品は、その9割が台湾メーカーと何らかの関係があるとされ、コンピュテックスは業界の下半期の動向を占う指標として、発表される技術や受発注の内容・規模に毎年注目が集まっている。

 米インテルは会期中に開かれるフォーラムを通じて、45ナノメートル技術導入の正確なスケジュールと技術アプリケーションや、コンピュータのプロセッサ効率と応用プラットフォーム性能を強化した新しいチップセットシリーズを発表する。同社は通信業界で現在注目の高いWiMAX(ブロードバンド無線通信技術)の通信技術を、早ければ今年末、遅くとも来年にはセントリーノプラットフォームに組み入れる予定で、政府の推進するM(モバイル)台湾計画に貢献しそうだ。
 台湾メーカーでは、技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)がインテルの5000シリーズチップセットを使用したマルチメディアサーバー用マザーボードを、鴻海精密工業傘下の富士康(フォックスコン)がインテル、AMDプラットフォームの高機能マザーボードなど、新製品を登場させる。

 鴻海、宏碁(エイサー)、華碩電脳(ASUS)などの台湾大手の受発注動向も注目される。

 5日付経済日報によると、鴻海はコンピュテックスに先だって米デルから初めて一部のデスクトップパソコンの組み立てを受注した。出荷は来年からの見通しで、業績への貢献が予想される。鴻海は「個別の顧客についてはコメントしない」としており、受注規模などは不明だ。華碩や神達電脳(マイタック・インターナショナル)などにマザーボードや準システムの再発注が行われる可能性もある。

 コンピュテックスは、きょう5日は海外のバイヤーのみに開放し、一般市民が入場できるのは最終日の9日のみ。入場料は200台湾元で、時間は午前9時半から午後6時までとなっている。

 なお、台北国際電脳展が世界貿易センターを会場にするのは、今年で最後。来年からは南港区に完成した世界貿易展覧館に会場を移す。
 
T000009381