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華碩、Q2は21%減益


ニュース 電子 作成日:2008年8月7日_記事番号:T00009382

華碩、Q2は21%減益

 
 華碩電脳(ASUS)は6日の業績説明会で、第2四半期の売上高が前期比7.8%減、前年同期比61.3%減の580億6,200万台湾元(約2,067億円)となったと発表した。純利益は56億4,400万元で、前期比21.9%減、前年同期比17.5%減。粗利益率は前期比1.7ポイント上昇し、23.2%となった。7日付電子時報が報じた。

 沈振来同社執行長(CEO)兼総経理は減収減益の理由として、売上高の5割を占めるノートパソコン(ノートPC)の販売が予想を下回ったこと、株価の大幅下落で消費意欲が低迷したことを挙げた。低価格ノートのEee PCの販売が目標を下回ったことや、マザーボードがオフシーズンだったことも響いた。

 沈執行長はまた、ノートPCの通年の販売目標660万台の達成は困難としつつも、少なくとも600万台を下回ることはないという見通しを示した。また第4四半期にはノートPCのうち1~2機種の生産を外部に委託し、2009年第2四半期にはEee PCと合わせ、外部委託の割合を3割前後にすると語った。

Q3は3割増収見込む

 第3四半期の出荷量については、ノートPCは前期比30%増、Eee PCは前期比50%増の150万~180万台を見込んでいる。第2四半期の出荷量がそれぞれ510万枚、158万枚だったマザーボードとグラフィックカードは、第3四半期は少なくとも15%以上増加して、それぞれ600万枚、182万枚に達するとした。

 第3四半期の各製品別の粗利益率の見通しについては、▽マザーボード、25~30%▽グラフィックカード、15~20%▽ノートPCおよびEee PC(パソコン用基本ソフトのライセンス料を含む)、15~20%▽Eeeシリーズ、16~20%──とした。全体で第3四半期は前期比3割増の売上高を見込んでいる。

 低価格ノート市場には大手ブランドメーカーが続々進出しているが、同社は一般の販売ルートおよび欧州・日本などの電信業者との協力で、Eee PCの通年の販売台数は500万台以上となり、1,000万台の市場で5割のシェアを獲得できるとした。