ニュース 電子 作成日:2020年12月23日_記事番号:T00093831
電子製品受託生産最大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)傘下の広明光電(クアンタ・ストレージ、QSI)は22日、子会社の女性従業員の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。クアンタグループが感染防止対策を強化しているほか、ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)や鴻海精密工業などハイテク大手も対策強化を検討している。23日付経済日報が報じた。
TSMCは、生産ライン以外の従業員のテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)を一部再開する可能性があると説明した。
鴻海は、全従業員に対し、感染する可能性がある場所に出向かないよう呼び掛けた。
スマートフォン向け光学レンズ最大手、大立光電(ラーガン・プレシジョン)は、従業員食堂に仕切りを設置したほか、一部の分散勤務を実施している。春節(旧正月、2021年は2月12日)前の尾牙(忘年会)の中止も決定している。
クアンタも防疫対策引き上げ
クアンタは同日、自社従業員の新型コロナウイルス感染確認ではないが、感染ピーク時の防疫対策に引き上げると説明した。体温測定やマスク着用、従業員の食堂や会議室、ジムなどを閉鎖する。
QSIは、クアンタの林口営業総部ビル(桃園市)の一部を共用しているが、フロアが異なり、工場の導線も分かれている。QSIの李志仁広報担当は、今年初めから感染防止対策を継続しており、工場入構前の体温測定や消毒に加え、体調に異常があればすぐに報告するよう求めていると説明した。
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