25日付工商時報がインドメディアの報道を基に伝えたところによると、電子機器受託生産大手の広達電脳（クアンタ・コンピューター）がインドに工場を開設し、アップルのノートパソコン、MacBook（マックブック）を生産するとの観測が出ている。計画は既に最終決定段階に入っているとされる。クアンタは、台湾と中国、タイ以外での生産拠点設置について検討を続けているものの、具体的な結論は出ていないとコメントした。
アップルは、インド政府が推進する国内製造業振興のための生産連動型優遇策（ＰＬＩ）による生産コストの低減で、インドのインフラ不足や従業員管理などの問題を補えると認識しているようだ。MacBookのほか、完全ワイヤレスステレオ（ＴＷＳ）イヤホンのAirPods（エアポッド）やタブレット端末、ｉＰａｄの生産ラインをインドに設置する計画を進めているとされる。
プリント基板（ＰＣＢ）最大手の臻鼎科技控股（ＺＤＴ）傘下でアップルにフレキシブルプリント基板（ＦＰＣ）を供給する中国子会社、鵬鼎控股（深圳）や中国の電子機器受託生産大手、立訊精密工業（ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー）もインドに工場を設置すると観測が出ている。
