ニュース 電子 作成日:2020年12月28日_記事番号:T00093891
高雄市政府関係者によると、ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、2ナノメートルに続く先進製造プロセスのため、開発中の南部科学園区(南科)橋頭科学園区(高雄市燕巣区、橋頭区)や高雄園区(高雄市路竹区)で工場用地を探している。行政院は、21~25年に「オングストローム(1オングストローム=0.1ナノ)世代半導体」計画推進に43億7,200万台湾元(約160億円)を投じ、設備や材料、製造プロセスのボトルネック除去を支援する。官民を挙げて次世代半導体プロセスに先手を打つ。28日付経済日報が報じた。
高雄投資計画についてTSMCは27日、劉徳音(マーク・リュウ)董事長が9月下旬に語った「将来的に可能性はあるが、当面の計画はない」とのコメントを繰り返した。
劉董事長は当時、TSMCの投資計画は北部、中部、南部を3分の1ずつと説明していた。5ナノが南科中心、2ナノは新竹科学園区(竹科)宝山用地(新竹県宝山郷)第2期で量産する計画で、足りなければ中部科学園区(中科)工場周辺の用地を使用する。
科技部長が「A世代計画」
呉政忠科技部長は5月の就任時に新世代チップ開発「A世代計画」を掲げ、半導体の製造プロセスは3ナノ移行後、オングストロームの領域に突入するとの見方を示していた。既に研究チームを立ち上げ、TSMCも共同開発に参画している。
行政院関係者は、1ナノ以降の半導体プロセス開発で直面するボトルネックは前例がなく、産業界だけでは対応しきれないためと指摘した。
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