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SPIL林董事長、「Q3は予想ほど悪くない」


ニュース 電子 作成日:2008年8月7日_記事番号:T00009390

SPIL林董事長、「Q3は予想ほど悪くない」

 
 半導体業界で第3四半期、相次いで悲観的な見方が出ている中、半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)業界2位の矽品精密工業(SPIL)の林文伯董事長は、「封止・検査業界は今年、『成長停滞の1年』と言えるが、為替レートおよび材料となる金の価格が有利な状態に回復しており、第3四半期は『楽観を帯びた悲観』という状況だ」と語り、市場予測ほど悪くはならないとの見方を示した。7日付工商時報が報じた。

 林董事長によると、新興国家での需要が強いことからコンピューターおよび携帯電話向けのチップ出荷量に大幅な減少は見られず、下半期の封止・検査市場は季節性の成長が若干期待できるという。

 同日業績説明会を開催した矽品は、第2四半期売上高が前期比6.2%増、前年同期比4.1%増の158億5,200万台湾元(約565億円)、純利益は前期比37%増、前年同期比37.1%減の24億800万元となったと発表した。台湾元高および金価格高騰の影響を受け、営業利益率は15%にとどまった。

 林董事長は、第3四半期は為替レートを1ドル=30.4台湾元、金価格を1オンス=908米ドルで計算すると、売上高は前期比4~7%増、営業利益率は16~18%の間に落ち着き、市場予測を上回るとの予測を示した。ただ、第4四半期については「見通しが悪い」と語っている。