ニュース 社会 作成日:2020年12月29日_記事番号:T00093943
台湾では毎年12月31日の夜に百貨店などの商業施設や県市政府主催のカウントダウンイベントが実施されるのが恒例となっている。新型コロナウイルスの封じ込めが成功していたことから、今年もカウントダウンイベント実施が計画されていたが、12月22日に8カ月ぶりの域内感染が確認されたこと受けて不安感が急速に高まる中、イベント中止が相次いで発表されている。
台北101ビル(台北市信義区)は毎年恒例のカウントダウン花火は予定通り実施する。一方、同時に計画していた89階展望台での年越しパーティーは中止を決定した。1,500台湾元(約5,500円)のチケットは700枚が売れていたが、既に返金を完了しており、損失は100万元に上ったという。
台北市信義区の新光三越百貨・台北信義新天地も、店舗前の香堤大道広場に50店以上の飲食屋台を集めて年越しバザーを実施する予定だったが、域内感染が確認された後、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)が22日に年越しイベントでの飲食禁止を通達したことを受けて中止を決めた。
台北市の微風南京(ブリーズ南京、松山区)、微風松高(ブリーズ松高、信義区)の年越しバザーや美麗華百楽園(ミラマー・エンターテインメント・パーク、中山区)のカウントダウン花火、高雄市・統一夢時代購物中心(ドリームモール、前鎮区)のカウントダウンイベントも中止となった。
新北市の侯友宜市長は28日、屋外での集会や大型イベントは実名制(本人確認)や「実聯制」(連絡先など最低限の個人情報を取得し、最大28日間保管)、人数制限が難しい場合、開催を中止するか延期すると表明。八里区でのカウントダウン花火は中止が決まった。
台北市、8万人に制限
一方で台北市政府は、庁舎前で31日午後6時~1日午前1時に計画する年越しイベントを予定通り開催する方針だ。ただ▽発熱▽呼吸器の異常▽下痢▽嗅覚・味覚の異常──などの症状が見られる市民は参加できない。入場開始は午後3時、入場者数は8万人に制限し、24カ所の出入り口で▽検温▽消毒▽マスク着用の確認▽連絡先の提示──を徹底する。
毎年元日の朝に総統府前で行われる国旗掲揚式は実施する方針だ。ただ、総統府の張惇涵報道官は30日、台湾での新型コロナウイルスの変異種の確認を受け、一般市民の参加、総統府の一般公開は取りやめると述べた。
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