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「ニセ海外視察」疑惑、台中県と彰化県でも


ニュース 社会 作成日:2008年8月8日_記事番号:T00009395

「ニセ海外視察」疑惑、台中県と彰化県でも


 台東県の鄺麗貞県長が、県の財政状況が苦しい中、観光目的との疑惑のある海外視察を繰り返していたことに批判が集中する中、台中県と彰化県でも同様の問題が持ち上がった。8日付蘋果日報が報じた。

 台中県は、県内21郷鎮市の農会(農協)総幹事らが今月予定しているトルコ・ギリシャへのレジャー農業視察に対し140万台湾元(約493万円)余りの補助金を支給し、5人の県職員も公費で随行する。これに対し謝志忠県議(民進党)が7日、「これは『鄺麗貞事件』の台中版だ。視察は見せかけで実際の目的は観光旅行だ」とかみついた。

 専門家は、「台湾のレジャー農業研究の対象は日・韓・米・英・独・伊が主で、トルコやギリシャは研究対象としては聞いたことがない」と語った。

 同県農業処の林清富処長は、「県内には5カ所のレジャー農業区、16カ所のレジャー農場があり、視察は海外の経営モデルを吸収したいと考えてのことだ」と反論している。

 一方彰化県では、同県の卓伯源県長が昨年9月の北海道視察に、公費を使い妻子と台中地方法院検察署の林蓉蓉主任検察官、無関係な職員らを同行させたとして、民進党彰化県議会党団の賴岸璋総代らが7日、監察院に調査を求める陳情書を送付した。賴総代は、「これは都市交流に名を借りた、慰安旅行ではないのか」と批判している。

 卓県長は、「妻子を同行したのは北海道側に招待されたためで、外交儀礼上の慣例だ」と反論した。