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貿易収支、2年半ぶりの輸入超過


ニュース その他分野 作成日:2008年8月8日_記事番号:T00009398

貿易収支、2年半ぶりの輸入超過

 
 財政部の貿易統計によると、7月の輸出総額は前年同月比8%増の228億7,000米ドル、輸入総額は同12.3%増の232億8,000万米ドルとなり、4億1,000万米ドルの輸入超過となった。貿易収支が赤字となるのは2006年2月以来初めて、04年12月以来では3度目だ。財政部関係者は、7月の原油の平均輸入価格が1バレル126.75米ドルとなり、原油輸入総額は前年比68.7%増の33億7,900米ドルと大幅に増加したことが主な原因としている。
    
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 また8日付工商時報では、輸出不振が貿易赤字の鍵としている。台湾の2大輸出先である、香港(中国大陸への中継を含む)への輸出は6月、前年比25%の成長を保っていたが、7月は4%にとどまった。また米国への輸出も減少を続けており、7月は前年比6.1%のマイナスとなった。財政部の林麗貞統計長は、世界的な経済環境悪化により、電気製品、紡織品などの輸出が減少したことが要因としている。

 また1~7月の累計では、依然75億8,000万米ドルの黒字を維持しているが、黒字額は前年同期と比べ31.3%と大幅に減少している。今後12月まで輸入超過が続けば、通年の貿易黒字は100億米ドルを切ることになり、過去10年間で最低となる恐れがある。