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台北市が防疫ホテル予約制限、春節前で帰台者急増(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年1月6日_記事番号:T00093998

台北市が防疫ホテル予約制限、春節前で帰台者急増(トップニュース)/台湾

 台北市政府観光伝播局は5日、海外から入境後14日間の外出制限「居家検疫」の対象者が宿泊するための新型コロナウイルス感染症対策を講じた防疫ホテル(検疫者対象ホテル)について、11~28日をチェックイン日とする予約受け付けは、台北市民に限定すると発表した。春節(旧正月、2021年は2月12日)連休を台湾で過ごそうと帰台者が増える中、15日から自宅での居家検疫は1人1戸(現行は1人1室)に制限されること受け、防疫ホテルの空室が残りわずかになっている。6日付蘋果日報などが報じた。

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 ワイズニュースが台北市政府観光伝播局に電話で問い合わせたところ、11~28日をチェックイン日とする予約受け付けは、戸籍上の住所が台北市となっている市民に限られる。台北市政府観光伝播局の発表によると、4日までに予約した台北市以外の県市民や外国籍は宿泊できる。

 台北市の防疫ホテルは95軒、客室数6,475室で、全県市で最も多い。現在の客室稼働率は40%で、1月中旬以降の予約が急増している。台湾では除夕(旧正月の大みそか、21年は2月11日)を家族で過ごす習慣があり、同日までに居家検疫を終えるには、1月28日までに居家検疫を開始する必要がある。

 台北市政府観光伝播局は、帰台する台北市民が防疫ホテルを予約できなかった場合、自宅で居家検疫を行い、家族が一般のホテルに宿泊しても、最大で7,000台湾元(約2万5,700円)の補助を支給すると説明した。

 蘋果日報の調べによると、台北市の防疫ホテルは20日以降の予約がほぼ満杯で、うち1泊2,000~9,000元の客室は満室だった。1月中旬から春節連休まで満室だったのは、中山区の美麗信花園酒店(ミラマーガーデン台北)、天閣台北林森(ザ・タンゴ台北林森館)など24軒。周辺の都市部はほぼ予約が満杯で、新竹県市は満室、桃園市は予約率が90%に上る。

台中・高雄も制限

 高雄市政府観光局も5日、即日より防疫ホテルの予約受け付けを高雄市民に限定すると発表した。高雄市内の防疫ホテルは54軒で、客室数3,334室。5日時点の客室稼働率は47%。予約は1,297室に上り、残り少なくなっている。

 台中市政府観光旅遊局は、以前より防疫ホテル利用者を台中市民、台中市で就労、就学する外国籍などに限定している。防疫ホテルの客室数は1,483室で、現時点での利用は814室、客室稼働率は55%。1月中旬~下旬には70~80%に上昇する見通しだ。

集中検疫所のネット予約も

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)の荘人祥報道官は、各県市政府が宿泊施設に対し防疫ホテル化を呼び掛けていると説明した。春節までに1万室増を目指している。

 指揮センターは6日、集中検疫所(3,300床)のうち、1,500~2,000床で帰台者を受け入れると発表した。8日からインターネットの入境検疫システム(https://hdhq.mohw.gov.tw)上で申し込みを受け付ける。利用料は1日2,000元。

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