車載用IC不足、裕隆日産1月末にも減産か(トップニュース)/台湾


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年1月11日

車載用IC不足、裕隆日産1月末にも減産か(トップニュース)/台湾

記事番号:T00094092

 自動車大手、裕隆日産汽車は、1月末にも車載用ICの供給が途絶える恐れがあると明かした。車載用IC不足により、減産を迫られる可能性がある。トヨタの台湾総代理店、和泰汽車や福特六和汽車(フォード六和モーター)も、車載用IC不足により新車の供給に問題が出る恐れがあると指摘した。業界関係者は、消費者の値下げ交渉の余地が減り、2月から新車の販売価格が上昇すると予測した。11日付経済日報が報じた。

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 裕隆日産は、独ボッシュから車載用ICの供給を受けているが、車載用ICを受託生産している台湾積体電路製造(TSMC)の生産能力が逼迫(ひっぱく)しているため、新車の供給に影響が生じていると説明した。ボッシュは、複数の自動車メーカーに車載用ICを供給している。

 和泰汽車は、春節(旧正月、2021年は2月12日)前までは工面できるものの、世界的に自動車メーカーの供給が逼迫しており、新車不足は免れられないと指摘した。

 フォード六和は、車載用ICの供給状況を毎日にらみながら、生産量を調整していると説明した。

 自動車業界では、先進運転支援システム(ADAS)の普及により車載用ICの使用量が増加する中、スマートフォンやゲーム機など車載用IC以外のIC需要も大幅に増加しているため、世界的に車載用ICが不足している状況だ。

上半期は前年割れか

 ある自動車メーカーは、これまでの経験から、新車が不足すれば、販売員は値下げ交渉をしない購入者に優先的に納車するため、消費者は定価で買わざるを得なくなり、販売価格が上昇すると予測した。既に複数のディーラーの値下げ幅は縮小しており、一部の台湾生産車の値下げ幅は1万台湾元(約3万7,000円)まで縮小した。

 業界関係者は、車載用IC不足により、上半期の新車生産台数は前年同期を下回る恐れがあると予測した。

 2020年通年の新車登録台数は前年比4%増の45万7,435台で、過去15年で最高だった。昨年末は購入申し込みに生産が追い付かず、今年1月以降に納車が持ち越されるほどだった。

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