上場企業20年売上高、新型コロナで明暗(トップニュース)/台湾


ニュース その他分野 作成日:2021年1月12日

上場企業20年売上高、新型コロナで明暗(トップニュース)/台湾

記事番号:T00094123

 上場・店頭公開会社の2020年売上高は合計35兆4,600億台湾元(約130兆円)で前年比1.14%増え、過去最高を更新した。3年連続の35兆元台だった。業種別では、半導体業、建設業が2桁成長だった一方、▽観光業▽ガソリン・電力ガス供給業▽紡織繊維業▽運輸業──などが大幅に落ち込んだ。新型コロナウイルス感染症の世界的流行や台湾元高、アップル初の第5世代移動通信(5G)対応スマートフォンiPhone12シリーズなどで、明暗が分かれた。12日付経済日報などが報じた。

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 業種別の20年売上高は、半導体業(前年比22.21%増の3兆1,664億4,000万元)を筆頭に、伸び幅が大きかった順に▽建設業、14.47%増▽バイオ医療、9.98%増▽電子商社、9.93%増▽電子類、5.57%増▽コンピューター・周辺機器、5.32%増▽情報通信技術(ICT)サービス、5.13%増▽電子部品、4.79%増──と続いた。ファウンドリー大手2社は、台湾積体電路製造が前年比25.17%増、聯華電子(UMC)は19.31%増だった。新型コロナウイルスの世界的流行で、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)やオンライン学習がニューノーマル(新常態)となり、台湾の電子業界に追い風が吹いた。

 企業別では、電子機器受託生産サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業の5兆3,500億元を筆頭に、2位以下は▽電子機器受託生産大手、和碩聯合科技(ペガトロン)▽ファウンドリー最大手、TSMC▽ノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)▽ノートPC受託生産大手、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)──と電子業界の大手企業が並び、いずれも1兆元以上で過去最高を更新した。5社合計で前年比4.6%増の10兆2,300億元で、全体の28.84%を占めた。

 一方、業種別で大幅減収だったのは順に▽観光業、36.05%減▽ガソリン・電力ガス供給業、33.58%減▽紡織繊維業、17.01%減▽運輸業、16.23%減──。金融保険業は6.76%減、百貨業は3.15%減だった。新型コロナウイルスの世界的流行で、海外渡航や入境が制限され、人の往来が減ったことや、国際原油価格の下落などが直撃した。

12月、過去最高171社

 昨年12月の売上高は前月比3.07%増、前年同月比14.1%増の3兆6,600億元で、過去最高を更新した。過去最高を更新した企業は171社と、前年同月の103社から大幅に増えた。

 首位の鴻海は7,137億元で過去最高を更新した。アップルのiPhone12の上位機種の販売好調、ノートPCやゲーム機の出荷好調が押し上げた。

 2位以下は▽ペガトロン、1,400億元▽TSMC、1,173億元▽コンパル、1,143億元▽クアンタ、1,098億元──の順だった。

 昨年第4四半期は前期比13.2%増、前年同期比8.5%増の10兆4,600億元で、過去最高を更新した。

【表】