《新型肺炎》新型コロナ院内感染、県市政府・企業が警戒態勢(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年1月13日

《新型肺炎》新型コロナ院内感染、県市政府・企業が警戒態勢(トップニュース)/台湾

記事番号:T00094152

 桃園市の病院に務める男性医師(第838例)と同居の女性看護師(第839例)の新型コロナウイルス感染が12日確認されたことを受け、桃園市政府は同日、感染リスクを下げるため、公共機関や学校の春節(旧正月、2021年は2月12日)前の尾牙(忘年会)など大型イベントを中止・延期すると発表した。新竹市、高雄市政府なども追随した。桃園市に拠点を置く一部企業は、防疫対策を最高レベルに引き上げた。13日付自由時報などが報じた。

/date/2021/01/13/00chen_2.jpg陳衛福部長は、全ての病院に対し、新型コロナウイルス感染拡大のきっかけとならないよう警戒を呼び掛けた(12日=中央社)

 鄭文燦・桃園市長は、市政府や附属機関、学校の尾牙開催を取りやめ、市政府主催の大型イベントは春節明けに延期すると発表した。中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)が感染者2人の立ち寄り先として発表した商業施設、および感染日前と考えられる時期に訪れた商業施設で消毒作業を行ったと説明した。

 桃園市亀山区に本部があるノートパソコン受託生産最大手の広達電脳(クアンタ・コンピューター)は、同日終了予定だった最高レベルの防疫対策を継続することを決定した。昨年12月22日に発表された約8カ月ぶりとなる域内感染者が孫会社の従業員(第771例)だったため、クアンタは公共施設の閉鎖や顧客の訪問謝絶など、新型コロナウイルスが流行し始めた昨年初めと同水準まで防疫対策のレベルを引き上げていた。

 桃園市はプリント基板(PCB)生産の集積地だ。PCB大手の▽華通電脳(コンペック・マニュファクチャリング)▽欣興電子(ユニマイクロン・テクノロジー)▽健鼎科技(トリポッド・テクノロジー)▽敬鵬工業(チンプーン・インダストリアル)▽瀚宇博徳(ハンスター・ボード)──は工場に対し、従業員の動線分離や顧客の訪問謝絶などを指示した。

 基隆市、新竹市、高雄市、宜蘭県政府も同日、尾牙を取りやめると発表した。新北市、台中市政府はもともと尾牙の中止や延期を決めていた。

桃園市の全聯など立ち寄り

 医師の新型コロナウイルス感染は台湾で初めて。中央流行疫情指揮センターによると、医師(第838例)は、1月4日と5日に新型コロナウイルス感染症の重症患者の治療のため、病室を頻繁に出入りしており、麻酔科医による人工呼吸器の装着を手伝っていた。指揮センターの荘人祥報道官は、感染予防用の防護服を脱ぎ着する過程が感染リスクが高いとの見解を示した。

 指揮センターは13日午後、医師(第838例)と看護師(第839例)の立ち寄り先を改めて発表した。▽全聯福利中心(PXマート)桃園慈文店(桃園市桃園区)、7日午後6時15分~7時50分▽スターバックス桃園国際店(桃園区)、9日午後0時40分~午後1時20分▽振宇五金・桃園国際店、9日午後1時20~45分▽全聯・蘆竹大竹店(蘆竹区)、10日午前9時半~10時▽宝雅(POYA)大竹大新店(蘆竹区)、10日午前10時~10時半▽大江国際購物中心(メトロウオーク、中壢区)、10日午後6時45分~8時──。9日は二人がともに訪れた場所で、7日と10日は、看護師(第839例)のみが訪れた場所。当初、医師(第838例)が8日午後8時ごろメトロウオークを訪れたと発表していたが、後に取り消した。

 指揮センターは、これらの立ち寄り先に同じ時間帯に滞在していた場合、7日間の「自主健康管理」(手洗い、咳エチケット、朝晩の検温、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)を行い、23日までに発熱などの症状が出た場合は、マスク着用の上、指定の医療機関で検査を受けるよう呼び掛けた。