ニュース
電子
作成日:2008年8月8日_記事番号:T00009419
奇美電の7月売上高、前月比17%減
奇美電子(CMO)は7日、7月の連結売上高が232億台湾元(約818億円)で前月比16.9%減となった発表した。減少幅は友達光電(AUO)の11.1%を上回った。8日付経済日報は主な原因として、需要不振対策で減産に取り組んだこと、オフシーズンに備えて厳格な在庫調整を行ったことを挙げている。
奇美電の大型TFT-LCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)パネル出荷枚数は7月、前月比17.7%減の483万枚、中小型パネルは前月比73.1%増の847万枚だった。
奇美電では減産幅を8月は20%、9月は15%とする計画で、第3四半期全体では15%の減産となる予定だ。また、市場の悪化が続けば、さらに減産を継続するとしており、生産能力拡充計画にも慎重な姿勢で望むとしている。
ただ今後の見通しについては、「既に中小型パネルの需要回復の兆しがみられ、減産でパネルメーカー自身の在庫は少ないため、一旦需要が回復すれば低迷期を脱することができ、価格の下落も止まる」と楽観的だ。
一方瀚宇彩晶(ハンスター)の7月売上高は49億4,700万元となった。同社第5世代ラインはフル稼働を維持しているが、モニター向けパネル価格の下落が響き、前月比減少幅は奇美電や友達を上回る23%だった。