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7点で合格、年々簡単になる大学入試


ニュース 社会 作成日:2008年8月11日_記事番号:T00009425

7点で合格、年々簡単になる大学入試


 大学考試分発入学(試験分配入学制)による大学入試の結果が8日発表され、立徳大学(台南市)資源環境学科の最低合格点が500点満点中、過去最低の7.69点を記録した。同大学の入試採用科目は5科目だが、このうち3科目では加点措置がとられており、1科目1点未満の得点でも合格した学生がいる計算だ。

 入試を実施した大学考試入学分発委員会によると、今年の合格者は全土で8万1,409人、合格率は過去最高の97.1%だった。一方、定員割れは全大学計105学科、4,788人に上り、過去最悪だった。

 興国管理学院(台南市)では募集1,366人に対し入学者が110人と、定員割れ率は実に92%。致遠管理学院(台南県麻豆鎮)は86%、稲江科技曁管理学院(嘉義県朴子市)も85%と高率で、定員割れ率が85%を超えた大学が3校出たのは初めてだ。ちなみに昨年の定員割れは計35学科、522人だった。

 昨年、合格点が最低の18.47点(資訊科技学科)となり一躍全土に名前が知れ渡ってしまった稲江科技学院は今年、全学科で合格最低ラインを設定したが、環境職業衛生学科で入学者が0人、休閒・遊憩管理学科は1人と、大きな定員割れを招き措置が裏目に出た。ただし、どんなに少人数でも授業は必ず行うという。入学生が1人のみとなるのは、全土で4大学9学科に上り、これも過去最悪だ。

 これらのさまざまな不名誉な新記録に対し、教育部の何卓飛高教司長は、各大学がしっかり対策を講じなければ、3年以内に倒産する大学が出る恐れもあると懸念を示す。しかし、各大学からは、今日の深刻な「大学余り」は、教育部がやみくもに新設を奨励した結果だという強い批判が起きている。