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ドンキ台湾初出店、日本商品目当てに大行列(トップニュース)/台湾


ニュース 商業・サービス 作成日:2021年1月19日_記事番号:T00094258

ドンキ台湾初出店、日本商品目当てに大行列(トップニュース)/台湾

 総合ディスカウントストア大手「ドン・キホーテ」の海外向け店舗「DON DON DONKI 西門店」(台北市万華区)が19日午前10時にオープンした。24時間営業、台湾1号店だ。ファミリー層など地元客や台湾在住の日本人をターゲットに、豊洲直送の新鮮な魚介類や寿司(すし)、和牛などの食品から家電、日用品、化粧品まで、高品質の日本商品を手頃な価格で販売する。日本酒、焼酎、梅酒やウイスキー、ビール、発泡酒など日本で販売されているアルコール商品も取り扱う。同店は、新型コロナウイルスの影響で日本旅行が難しい中、買い物を通じて日本の文化や商品を楽しんでほしいと表明した。

/date/2021/01/19/00donki0_2.jpgオープン初日に行列した複数の消費者から、日本のドン・キホーテに行ったことがあり、日本商品を期待しているとの声が聞かれた(YSN)

 同店は台北都市交通システム(MRT)西門駅から徒歩6分。1~3階の売り場面積は1,615平方メートル。「ドン・キホーテ」を手掛けるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、「DON DON DONKI」ブランドを広め、育ててもらえる場所として、流行の発信地として台湾各地から若者を中心に人が集まる繁華街、西門町に出店したと説明した。

/date/2021/01/19/00donki2_2.jpg同社は、生きたままの貝類の販売で、日本の水産物の良さを台湾の消費者に伝えると同時に、目で見て楽しんでほしいと説明した(PPIH提供)

 自由時報電子版などによると、1階店外にはおでんや串焼き、焼き芋などの屋台が設置され、店内1階は菓子類やスキンケア商品などのセール商品を販売する。2階は日本から空輸した静岡県産みかん(大袋299台湾元=約1,110円)や熊本県産の淡雪(あわゆき)いちご(8粒入り699元)などの果物や、DON DON DONKIで初の試みとなる生きたままの貝類(北海道産つぶ貝、399元など)などの生鮮食品を販売する。本マグロ大トロ握り寿司(10貫入り600元)や、お好み焼き、おにぎりなど日本の総菜も充実している。3階は菓子類、化粧品や雑貨、衣料など。取扱商品は4万種類以上で、菓子類だけでも2,000種類に上る。店内商品の9割以上が日本から輸入され、2週間ごとに新商品が追加される。

コロナ対策で入場制限

 新型コロナウイルス対策として入店時に▽検温▽消毒▽マスク着用──を徹底するほか、入店者を上限350人に制限、店外の行列は200人に制限し、優先入場時間を記したリストバンドを1時間につき150本配布する。

 オープン直後も同店の前は500人以上の人であふれ、10分後には午後4~6時入店のリストバンドを配布していた。列に並んでいた40代台湾人女性はワイズニュースの取材に対し、同店でしか買えない日本の化粧品や、お好み焼きなどの総菜を楽しみにしていると語った。30代男性は、日本のりんごなどを買いに来たとコメントした。

 同店はオープン記念キャンペーンとして、一度の買い物金額が合計3,000元以上となれば、トートバッグをプレゼントする。アプリ会員となり、買い物金額が300元を上回れば、手提げカップホルダーをプレゼントする。いずれも数量限定。

 「DON DON DONKI」は、日本製や日本市場向けの商品や、日本の農畜水産物を低価格で提供する「ジャパンブランド・スペシャリティストア」がコンセプト。西門店は、▽米国、38店▽シンガポール、8店▽香港、6店▽タイ、2店──に続く55店目だ。PPIHグループ傘下の台湾汎亜零售管理顧問(台湾パン・パシフィック・リテールマネジメント)が運営する。