ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

機密費不正流用疑惑、先月に陳前総統を取り調べ


ニュース 政治 作成日:2008年8月11日_記事番号:T00009428

機密費不正流用疑惑、先月に陳前総統を取り調べ


 陳水扁政権下の国務機密費不正流用疑惑を担当する、最高検察署特別捜査チームの朱朝亮スポークスパーソンは10日、同事件で汚職の罪に問われている陳前総統に対し、先月中旬に容疑者として取り調べを行ったと明らかにした。ただ、当時は同疑惑に関連する資料の機密指定を取り消しが馬英九総統によって決定される前で、取り調べは機密部分を避けて行われたという。11日付蘋果日報が報じた。

 陳前総統は裁判所に提出した資料で、すべての公費は「南線専案」(豪州との外交関係を強化するために組まれた外交プロジェクトとされる)などの機密外交費に使ったと強調したとされているが、「南線専案」そのものの存在に疑問が呈されており、特捜チームの調査を待って事実が明らかになるみられる。

 事情に詳しい人物によると、馬総統が今月6日に同疑惑に関連する資料の機密指定取り消しを行う1週間前、陳前総統は2回目の取り調べについての通知を受け取っており、近日中に実行されるという。ただ陳前総統の側近は、「2回目の取り調べ通知は受け取っていない」と否定している。

 また同疑惑に関連する資料の機密指定を馬総統が取り消したことについて、陳前総統は「私は李登輝元総統時代の『奉天專案』に関わる機密を公開しなかった」と不満を表明した。これに対し、李元総統は「陳前総統の機密費は機密でも何でもない」と反論した。