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《新型肺炎》市中感染リスク懸念、春節イベント相次ぎ中止に(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年1月20日_記事番号:T00094282

《新型肺炎》市中感染リスク懸念、春節イベント相次ぎ中止に(トップニュース)/台湾

 桃園市の病院での新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)がわずか9日間で計10人まで拡大する中、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は19日、同病院で広まったウイルスは「D614G」変異株で、感染力が強いと指摘。春節(旧正月、2021年は2月12日)前後の大型集会・イベントの開催中止や延期を強く要請した。新竹市で開催予定だった台湾灯会(台湾ランタンフェスティバル)に続き、6直轄市が市主催のイベントの中止、延期を相次いで発表した。20日付自由時報などが報じた。

/date/2021/01/20/00ke_2.jpg柯台北市長(中)は20日、台北ランタンフェスティバル開催はおそらく中秋節(旧暦8月15日、21年は9月21日)ごろになると語った(20日=中央社)

 指揮センターによると、D614G変異株は世界で広く流行し、特に米国で確認されている。感染力が強いが、症状は比較的軽い。桃園市の病院のクラスターでは、発症後の2~4日後に2次感染者が発症しており、従来の潜伏期間の平均5~7日より短い。

 指揮センター指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は、多くの人で混み合うイベントは感染リスクがあるとして、主催団体に対し大型集会・大規模イベント開催のガイドライン(指針)に基づき、必要性やリスクを評価するよう求めた。開催前にリスク評価や防疫対策の計画が実行できない場合はイベントの中止や延期を強く求める。今後、感染経路不明の域内感染が確認された場合は、大規模イベントが禁止になると説明した。

台北市も延期

 台北市政府は20日午前、同市主催のランタンフェスティバルの延期と、問屋街の迪化街の年貨(春節用品・食材など)販売セール「年貨大街」の現地イベント中止を発表した。インターネット販売などに切り替える。

 新北市政府は、同市主催のランタンフェスティバルを中止するほか、例年元宵節(旧暦1月15日、21年は2月26日)に平渓区で開催している天灯(ランタン)飛ばしイベント「平渓天灯節」を延期する。

 桃園市、台中市、台南市、高雄市政府もランタンフェスティバルなどのイベント中止を発表した。また企業や団体に対し、大型の尾牙(忘年会)の中止や延期、百貨店や年貨大街での試食停止を呼び掛けた。