ニュース 電子 作成日:2021年1月26日_記事番号:T00094388
桃園市の病院で発生した新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)での感染経路不明例の確認により、14日間の外出制限「居家隔離」の対象が数千人規模に拡大されたことを受け、電子業界は一斉に防疫対策を強化した。電子機器受託生産サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業が、桃園市居住の従業員の勤務先を桃園地区の工場に変更するなど、従業員の移動制限などの対策も取られた。26日付経済日報などが報じた。
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は24日夜、同病院を6~19日に退院した全患者と付添者、その同居の家族に対する居家隔離を追加発表した。26日午後の発表によると、居家隔離を取った対象者は3,262人に上った。
テレワークやビデオ会議も
鴻海は、桃園市居住で県市をまたいで出勤する従業員の勤務先を桃園地区の工場に変更すると説明した。このほか、各工場の防疫対策のレベルを引き上げ、分散出勤を開始した。工場間を往来するシャトルバスの運行を停止し、会議はビデオ会議に切り替えた。
仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)の桃園工場では、これまでも他工場の従業員や顧客の訪問を制限していたが、3月初旬まで禁止とした。
英業達(インベンテック)は、桃園工場の製造部門の分散出勤やチームごとの交代勤務を導入した。非生産部門の従業員は一部テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)を実施する。
スマートフォン大手、宏達国際電子(HTC)は21日から桃園市の従業員にテレワークを命じ、新店工場(新北市)との行き来を停止しており、24日からは各部門50%の従業員をテレワークに切り替えた。29日に延長するか判断する。
TSMC、工場訪問制限
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、6~19日に同病院を訪問、または訪問者と濃厚接触した従業員や出入り業者に対する工場への入場を認めないほか、▽ビデオ会議などを利用し、顧客などの訪問を減らす▽不特定の人との接触を避け、医療機関への出入りを控える▽屋内外の大型イベント参加を控える──の対策を発表した。
液晶パネル最大手、友達光電(AUO)は、不要不急の出張や工場間の移動、顧客の工場入場を禁止した。社内外の会議は原則ビデオ会議に切り替える。運営上必要のない社内外のイベントや集会参加は見合わせる。食事は、間隔を空けて「梅花座」方式で着席するか、個人の座席で取る。
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