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大成鋼、1〜7月税引前利益1.9%減


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年8月11日_記事番号:T00009445

大成鋼、1〜7月税引前利益1.9%減

  
 ステンレス大手、大成鋼鉄の7月の連結売上高は前月比4.12%増、前年同月比11.54%増の25億6,000万台湾元(約90億円)となった。1~7月の累計連結売上高は前年同期比11.51%増の189億6,800万元。しかし、7月の税引前利益は前月比1.94%減の7,850万台湾元、1~7月の累計税引前利益は10億4,200万元と前年同期比で50~60%減少した。国際ニッケル価格とステンレス鋼取引価格の下落が原因とみられる。9日付工商時報が報じた。

 大成によると、国際ニッケル価格は第2四半期に緩やかに下落し始め、4月のロンドン金属取引所(LME)のニッケル価格は1メトリックトン当たり2万8,763米ドル、5月は2万5,735米ドル、6月は2万2,549米ドルへと下落した。このため市場は積極的な取引を手控える模様眺めの雰囲気となった。このことが、大成鋼の第3四半期と業績にも反映している。

 同社は第3四半期の見通しについて、ニッケル価格がこのままの低水準を維持する場合、引き続き過去4、5カ月の在庫を取り崩さなけらばならず、8、9月の利益も下がり続けるとしている。ただ、ニッケル価格が下げ止まるのであれば、単期で赤字になることはないとみている。