ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

スクラップ鋼の価格急落、販売業者に打撃


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年8月11日_記事番号:T00009446

スクラップ鋼の価格急落、販売業者に打撃


 鉄筋の需要の減退によりスクラップ鋼価格の下落が起き、販売業者を直撃している。11日付経済日報が報じた。

 大手電炉メーカーの豊興鋼鉄は最近、スクラップ鋼の買い取り価格を連日引き下げており、域内価格の下落幅は過去2週間で約20%、過去1カ月で30%に達し、1トン当たり1万3,000~1万4,000台湾元(約4万5,800~4万9,000円)となっている。

 大手スクラップ鋼販売業者によると、価格が高い水準で推移していた2、3カ月前、多くの販売業者が売り惜しみを行った結果、現在数百万トン以上のスクラップ鋼が積み残っているという。最近の価格急落に、損をしてまで売りたくないが、売らなければさらに値下がりする恐れもあり、市場は厳しい雰囲気に包まれているという。

 ある業者によると、台湾全土のスクラップ鋼販売業者が価格下落緩和の見返りを期待して、電炉メーカーが政府に求めている鉄鋼の輸出解禁への支持を表明したが、まだ目立った反応はまだないという。

 一方電炉メーカーは、最近日本のスクラップ鋼市場で価格が1万2,000円下落して、現在1トン当たり約6万円となっていることを挙げ、「スクラップ鋼価格の下落は市場の調整機能が働いたためで、電炉メーカーは圧力をかけていない」と釈明している。