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《ワイズ横丁》紫南宮名物の金運メダル、本物そっくりの偽物出回る/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年2月5日_記事番号:T00094611

《ワイズ横丁》紫南宮名物の金運メダル、本物そっくりの偽物出回る/台湾

 南投県竹山鎮の紫南宮では、毎年元日と春節(旧正月、2021年は2月12日)に同廟で祭る土地公(福徳正神、土地を守る神様)やその年の干支(えと)をデザインしたメダル「銭母」が参拝者に無料配布され、金運を呼ぶとして人気を博している。このほど、メダルそっくりの偽物がネット上で販売されていることが明らかとなり、容疑者4人が詐欺罪などで逮捕、送検された。

/date/2021/02/05/18coin_2.jpg紫南宮は、よく見なければ本物と間違えると、注意を呼び掛けた(4日=中央社)

 紫南宮が10年ほど前の春節に、銭母の配布を開始したところ、金運を招くと評判を呼び、毎年廟の前に長蛇の列ができるようになった。このため、元日にも配布するようになったが、その後も銭母を手に入れようとする者は増え続け、近年は毎回、行列の長さが6~7キロメートルにも及ぶほどだ。

 新型コロナウイルス感染症の流行が懸念される中、紫南宮では今年の元日も、表に土地公、裏に今年の干支の牛を刻印した銭母の配布を行ったところ、マスク姿の市民が大勢詰め掛けた。1月中旬より、桃園市の病院で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、危機感が強まっているため、廟側は春節の配布中止を決定した。

 そんな中、紫南宮の信徒が、今年の元日に配布された銭母がインターネット上で販売されていることに気づき、廟に報告した。廟側が調べたところ、価格は1枚150~199台湾元(約570~750円)で、注意して見なければ本物と見分けがつかないほど精巧に作られた偽物と確認されたため、警察に通報した。

 通報を受けた警察はすぐに捜査に着手し、偽物を販売していた容疑者4人を逮捕、偽メダル38枚を押収した上で、詐欺罪および商標法違反の疑いで南投地方検察署に送検した。

 見つかった偽物と本物の見分け方について紫南宮は、偽物は▽やや薄い▽土地公の頬骨や頭飾りの盛り上がりが低い▽寝転んだ牛の後足の格好が違う──となどの点を挙げた。何より最大の違いは、メダルを入れるお守り袋のデザインが全く異なると指摘した。

 紫南宮は、「偽物にご利益はない」と強調。紫南宮に参拝したり、献血イベントや不定期の配布イベントに参加すれば、ご利益のある本物の銭母が無料で手に入れられるため、インターネットで購入しないよう呼び掛けた。