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コロナ禍の春節連休、百貨店の売上高2桁成長(トップニュース)/台湾


ニュース 商業・サービス 作成日:2021年2月17日_記事番号:T00094620

コロナ禍の春節連休、百貨店の売上高2桁成長(トップニュース)/台湾

 春節(旧正月、2021年は2月12日)連休は好天に恵まれた上、新型コロナウイルス感染症による出入境制限で台湾に残る人が多く、百貨店各社は売上高が前年同期比10%以上増加した。桃園市の病院のクラスター(感染者集団)封じ込めが安心材料となり、テーマパークや行楽地もにぎわった。17日付工商時報などが報じた。

/date/2021/02/17/00sogo_2.jpg百貨店大手、遠東そごうは12日、春節に合わせて福袋を販売した(12日=中央社)

 百貨店最大手、新光三越百貨は、春節連休7日間(10~16日)の台湾全15店舗の売上高が前年同期比15%以上増加した。高級ブランド品は5割増、化粧品は3割増だった。

 昨年は春節(20年は1月25日)連休直前の21日に台湾初の新型コロナウイルス感染が確認され、新光三越は、人出が2~3割減少したと指摘した。今年は春節連休前の2月7日に、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)が桃園市の病院の従業員2,135人に対する検査で、全員の陰性を確認したと発表したことで、安心感が広がったようだ。

 遠東百貨(ファーイースタン・デパートメント・ストアズ)は、台湾全11店舗の売上高は前年同期比で10%以上増加した。うち、高級ブランド品は4割増、家電は4割以上増だった。衣料品・服飾品では、紳士服や子供服が15%以上増、化粧品や女性用アクセサリーは約1割増だった。遠東百貨は、大型レストランの来店客は平均2割増だったと説明した。中でも、昨年1月にオープンした遠百信義A13(台北市信義区)は、台北で年越しする消費者の会食で、レストランやフードコートが30分待ちの人気となり、ショッピングやバレンタインデーのニーズで客足は2割増えたと指摘した。

 高級ショッピングセンター(SC)大手、微風(ブリーズ)は、売上高は2桁成長で、特に高級ブランド品が前年同期比95%増と絶好調だった。高級スーパーマーケット、ブリーズスーパーは、年貨(春節用品・食材など)を買い求める人でにぎわい、売上高は4割増だった。

コンビニSA店も好調

 コンビニエンスストア最大手、セブン-イレブンは、好天に加え、車で帰省する人も多く、高速道路の泰安(台中市)・仁徳(台南市)サービスエリア(SA)にある店舗の来店客数が普段の休日より2~3割多く、売上高は2桁成長だったと説明した。コンビニ業界では、国道や観光地の店舗の売上高が約3割増えたとみられる。

 テーマパークでは、新型コロナウイルス対策の入場制限が実施されたものの、来場者数は前年同期を上回った。

 剣湖山世界主題楽園(雲林県)は、前年同期比6割増と大盛況だった。九族文化村(南投県)には、2月12~16日の5日間に、前年同期比2割増の延べ3万5,000人が訪れた。一方、義大遊楽世界(E-DAテーマパーク、高雄市)は、7日間の来場者が延べ約2万人、六福村主題遊楽園(新竹県)は3万人余りとほぼ横ばいだった。