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作成日:2008年8月12日_記事番号:T00009467
中美晶とモセル、シリコンウエハー供給で契約
中美矽晶電子(シノアメリカン・シリコン・プロダクツ)は11日、太陽エネルギー産業への転換に積極的な茂矽電子(モセル・バイテリック)に太陽電池向けシリコンウエハーを供給する契約を結んだと発表した。中美晶は2009年から16年まで、茂矽に330億台湾元(約1,170億円)分のシリコンウエハーを供給する。12日付電子時報が伝えた。
茂矽の太陽電池の年生産能力は現在、約30メガワットピーク(MWp)だが、第3四半期にも2本目の生産ラインで量産が始まる予定だ。今年5月には生産能力計200MWpの新工場の建設に着手しており、第4四半期にまず生産能力計100MWpの生産ライン2本が稼働する。同工場の残りの生産ラインは、2009年に中美晶からのシリコンウエハーの供給を受けた後、稼働するとみられる。
中美晶は今年、茂矽と提携関係にあった米国の半導体エピウエハーメーカー、グロービテックを買収している。両社はこの関係を基礎に、太陽エネルギー分野でも上下流の提携によるメリットを追求する意向だ。
なお、中美晶は今年末までに年産能力を240MWpまで拡充する計画。来年末までに300MWpの生産ラインを新たに設置し、10年にさらに100MWpを追加拡充することで、最終的には計640MWpとする予定だ。