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21年新車販売44万台予測、IC不足で前年割れ=和泰汽車(トップニュース)/台湾


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年2月19日_記事番号:T00094675

21年新車販売44万台予測、IC不足で前年割れ=和泰汽車(トップニュース)/台湾

 トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は18日、2021年の新車販売市場規模は44万台で前年比3.7%減と予測した。新車への買い替えに対する貨物税(物品税)減免措置の最終年度で駆け込み需要があり、過去15年で最高となった昨年からの反動や、車載用半導体不足による新車の供給逼迫(ひっぱく)などにより、前年を下回るとの見方だ。ただ和泰汽車の幹部は、19年(43万9,836台)並みの高水準で、決して悪くないと強調した。19日付工商時報などが報じた。

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 和泰汽車の幹部は、貨物税の減免措置の延長が決まり、昨年のような駆け込み需要はなくなり、消費者が購入を決定するまで時間がかかると指摘。また、新型コロナウイルス禍での車載用半導体不足の影響は、年末まで続く恐れがあると説明した。

 行政院は1月7日、自動車の買い替えに対する貨物税減免措置を5年延長する内容の貨物税条例改正案を承認している。

 和泰汽車は、例年春節(旧正月、2021年は2月12日)連休明けに記者会見を開催し、市場見通しや自社の展望について発表している。同社の予測は「非常に正確」といわれている。

和泰汽車、代替調達先を確保

 和泰汽車の幹部は、車載用半導体の調達は従来規模を維持できていると説明した。トヨタは11年の東日本大震災の後、部品の2次調達先となるサプライチェーンを確立しており、今回の車載用半導体の供給不足でも短時間で代替サプライヤーを確保できたという。

 和泰汽車の乗用車の21年販売目標は15万4,000台で、過去最高更新を目指す。前年の販売台数14万6,194台を5%(約7,800台)上回る。市場シェアの目標も35%と、前年の32%を上回る。

 21年販売目標15万4,000台のうち、トヨタブランドは13万3,000台で、レクサスは2万1,000台だ。日野自動車「HINO」ブランドの商用車の販売目標は9,350台。

 和泰汽車は、昨年10月に発売したトヨタ車初の台湾生産スポーツ用多目的車(SUV)「カローラクロス」は今年3万6,000台以上の販売を見込む。今年1月の販売実績は6,195台で、車種別の首位だった。

 和泰汽車は今年、トヨタブランドの▽セダン「カムリ」▽高級輸入ミニバン「シエナ」の新型ハイブリッド(HV)モデル▽スポーツ車「GRヤリス」▽スポーツ車「GR86」▽小型商用車「タウンエース」──などの新モデルや、レクサス初の電気自動車(EV)「UX300e」、3.49トンクラスの「Hino200」などを発売する予定だ。

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