TSMC、GaN半導体の設備追加(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2021年2月23日

TSMC、GaN半導体の設備追加(トップニュース)/台湾

記事番号:T00094740

 23日付自由時報によると、ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、第3世代半導体材料と呼ばれる窒化ガリウム(GaN)製造プロセスの関連設備16台を購入したもようだ。6インチウエハー工場にあった既存の6台から増加し、生産能力は1万枚以上増える見込みだ。GaNパワー半導体の世界最大手、米ナビタス・セミコンダクターが顧客とみられる。証券会社は、ナビタスは今年、アップルの急速充電器向け受注を獲得すると予測した。

/date/2021/02/23/00tsmc2_2.jpgGaN半導体の受託生産価格は高いため、TSMCの今年の売上高や利益に貢献しそうだ(YSN)

 TSMCは、顧客や受注に関してはコメントしないとした。

 ナビタスは、GaNを使用したパワー半導体を専門とする。ナビタスの幹部によると、TSMCに1カ月当たり100万個以上のGaNパワー半導体製造を委託している。TSMCの製造技術は一流で、今後も提携を継続すると説明した。

 GaNはワイドギャップ半導体材料の一つで、次世代パワー半導体に使われる。ハイブリッド車(HVE)のコンバーターや充電器、工業、通信、消費者向け電子製品などに使用される。

アップル急速充電器向けか

 証券会社は、ナビタスは今年アップルの急速充電器向けパワー半導体を受注すると予測した。アップルは今年、充電器の新モデルを多数発表する見込みだ。ナビタスがアップルから受注すれば、TSMCが受託生産するとみられる。

 ナビタスは今年初め、GaNパワー半導体の出荷が1,300万個を超えたと発表した。世界の消費者向けモバイル端末などに必要な急速充電でGaN半導体の採用が進んでいる表れだ。業界関係者によると、GaNのスイッチング速度はシリコンの20倍で、変換効率は3倍。GaNを採用することで、充電速度は3倍となる。

 TSMCは2020年2月に、GaN製造プロセスの技術開発でSTマイクロエレクトロニクスと提携すると発表していた。TSMCはSTマイクロに続き、ナビタスが重要顧客に加わったようだ。