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台中MRTオレンジ線、41年までに開通へ(トップニュース)/台湾


ニュース 運輸 作成日:2021年2月26日_記事番号:T00094817

台中MRTオレンジ線、41年までに開通へ(トップニュース)/台湾

 台中市政府交通局は25日、台中都市交通システム(MRT)橘線(オレンジ線)の実行可能性調査(フィージビリティースタディー)の完了を発表した。台中国際空港(沙鹿区)~台湾鉄路(台鉄)台中駅(中区)~霧峰省議会(霧峰区)の26駅を南北に結ぶ全長29.2キロメートルで約50分。うち空港~台中駅間は32分と、現在の約半分の時間でアクセスできるようになる。開通が遅延している烏日文心北屯線(緑線)、総合計画段階の藍線に続き、台中MRT3本目の路線として、2041年までに開通する見込みだ。26日付工商時報などが報じた。

/date/2021/02/26/00taichung_2.jpg台中MRT緑線、オレンジ線、藍線の3本が開通して路線網が充実すれば、市民の足として定着しそうだ(交通局リリースより)

 オレンジ線は、始発駅の台中国際空港駅から▽大雅(大雅区)▽水湳バスターミナル・水湳経貿園区(西屯区)▽一中商圏(北区)▽台鉄台中駅▽中興大学(南区)▽台中軟体園区(台中ソフトウエアパーク、大里区)──を経由し、終点の霧峰省議会付近までの26駅。台中駅で台鉄、台中MRT藍線に、文心中清駅(北区)で台中MRT緑線に接続する計画だ。

 中間の水湳バスターミナル駅~中興大学駅の11駅の区間は地下路線で、他は高架路線となる。

 総経費は約1,185億台湾元(約4,500億円)。

 開通後の41年には、1日当たり延べ19万8,000人が利用し、ピーク時は1時間当たり3万2,000人が利用すると見込む。

 葉昭甫・交通局長はオレンジ線について、台中国際空港と市街地を結ぶ重要な交通計画で、医療機関や大学、繁華街が沿線にある主要幹線▽中清路▽国光路▽中興路──を通り、需要が非常に強いと説明した。台中国際空港や沿線の大里区の再開発計画などに伴い、利用者が増えると指摘した。

 オレンジ線は、同市政府捷運建設推動小組(MRT建設推進グループ)への報告が3月5日に行われ、審査を経て、交通部の審査に移る。

緑線の開通時期、不透明

 台中MRT緑線は、車両をつなぐ連結器の軸(シャフト)の断裂が発覚し、昨年11月22日に試験営業を中断した後、昨年12月19日の開通が延期された。

 台中市政府は26日、緑線についての故障審査委員会を25日に実施し、改善後の軸の安全の検証と保証のうち一部項目の説明が不十分で、台北市政府捷運工程局(捷運局)と車両を製造した川崎重工業に対し補足説明を求めたと発表した。開通時期は、安全が確認できてから検討すると説明した。