ニュース 金融 作成日:2021年3月5日_記事番号:T00094918
金融監督管理委員会(金管会)銀行局は4日、2023年のキャッシュレス決済回数を78億3,200万回へと昨年比50%増やし、決済総額を6兆台湾元(約23兆円)へと21%増やす目標を発表した。人口で割ると1人当たり340.5回で、ほぼ毎日誰もがキャッシュレス決済を利用する計算だ。5日付経済日報などが報じた。
キャッシュレス決済の23年目標は▽クレジットカード▽悠遊卡(イージーカード)などのカード式電子マネー▽街口支付(JKOPAY)などの電子決済▽アップルペイなどのモバイル決済──に、現金自動預払機(ATM)での振り込みを加えた数字。
銀行局の林志吉局長は、過去3年のキャッシュレス決済の年平均成長率(CAGR)と、クレジットカードの国際ブランド大手3社の今後3年の予測を基に、キャッシュレス決済回数を年15%ずつ、決済額を年8%ずつ増やす目標を制定したと説明した。
7月1日から、電子決済と電子マネーの制度を統合し、異なる電子決済業者間での送金を可能にする電子支付機構管理条例(電子決済機構管理条例)が施行される。林局長は、これにより、サービスの幅が広がり、キャッシュレス化が進むと期待感を示した。
キャッシュレス決済比率51%
金管会は15年、キャッシュレス社会実現に向けた5カ年計画を開始し、民間最終消費支出に占めるキャッシュレス決済比率を26%から20年に52%まで引き上げる目標を掲げていた。
最終年に当たる20年のキャッシュレス決済(ATMでの振り込みを除く)回数は51億6,400万回で総額3兆8,800億元、キャッシュレス決済比率は40.37%だった。ATMでの振り込みを合わせても、キャッシュレス決済回数は52億2,100万回で総額4兆9,500億元、キャッシュレス決済比率は51.7%と、目標の52%に届かなかった。
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