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金管会、保険契約の上限額撤廃を検討


ニュース 金融 作成日:2008年8月13日_記事番号:T00009498

金管会、保険契約の上限額撤廃を検討


 行政院金融監督管理委員会(金管会)は、保険契約の上限額を撤廃する方向で検討している。規制が撤廃されれば、1億台湾元(約3億5,000万円)を超える高額の保険契約が可能となり、銀行や証券会社による資産管理業務とも競合することになりそうだ。13日付経済日報が伝えた。

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 上限額の撤廃は生命保険、医療保険、傷害保険、年金保険などが対象。このうち、生命保険は現在、契約額の上限が6,000万元となっている。これまで規制を設けてきたのは、保険会社のリスク回避と保険契約による節税行為の防止が狙いだった。

 しかし、ミニマクタックス税制の実施で3,000万元以上の保険給付が課税対象となる上、保険会社の経営能力が成熟したとの判断から、金管会は「人身保険商品審査における注意事項」と題した既存規定を見直し、保険契約の上限額を保険会社が独自に決定できることにした。

 業界関係者によると、高額所得層はこれまで外国で保険契約を結んだり、保険契約1件当たりの契約額を6,000万元以下にして、複数契約に分散させるなどして、上限額規制を回避していた。